【感想】The Art of Computer Programming Volume 1 Fundamental Algorithms Third Edition 日本語版

DonaldE.Knuth, 有澤誠, 和田英一, 青木孝, 筧一彦, 鈴木健一, 長尾高弘 / アスキードワンゴ
(1件のレビュー)

総合評価:

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  • おぬま

    おぬま

    図書館で借りた。
    業界では有名なKnuth先生の著名な教科書。ただ、日本ではそこまで高評価を得られていないと私は思う。(まぁ、1巻だけで諭吉さん飛ぶし…)
    タイトルの"Art"は芸術ではなく、「ワザ」といったところか。直訳すれば「プログラミングのワザ~基礎的なアルゴリズム」だが、それでは安っぽいので英語のママとしたのではないかと推察する。

    Knuth先生の文体は非常に特徴的で、いかにも「アメリカの先生」と私は感じる。
    まるで「カフェでコーヒーでも飲みながら話を続けようか!」とでも言うような、口語体で、よく話が脱線する。さぞ翻訳者は苦労したとも思われる。

    1巻だけかもしれないが、数学色が強く、日本のプログラミング初学者が読めば「これのどこがプログラミングなんだ???」となる気がする。高校数学をしっかり学んだ者であれば飛ばして良い内容だし、苦手だったら尚更嫌いになるだろう。
    私はコンピュータ・サイエンスで修士号まで取った人間なので、「もちろんこれは重要だ」と言える。だが、仕事や趣味としてプログラミングを触れる、つまり殆どのプログラミングを学ぶ人は不要かもしれない。
    受験数学ではあまり見ないトピックも扱っているので、"数学好きの読み物"としての価値はあるかもしれない。

    オリジナルのアーキテクチャ"MIX"を扱っているのもこの本の特徴。ただこれも、著者が時代遅れだと認めているように、令和の今や、armやx86以外を敢えて学ぶ意味は無いと思う。

    1巻の特徴として他に、木(tree)について非常に深く語られている。ただ、これも非常に数学的で、どこまで実用性があるかは未知数だ。
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    投稿日:2022.11.09

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