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幸田露伴 / 岩波文庫 (67件のレビュー)
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okky265
文体は、ある種の謡曲調というか、リズムで読んでいく感じでしょうか。現代人には少し読みにくいかもしれない。 のっそりが何故あそこまで頑固なのか、宗教心からなのか、それはよく分からない。 源太のほうが執着…を捨てて仏心に目覚めていくという話のほうが実はメインのストーリーなのかもしれないと思った。続きを読む
投稿日:2024.04.19
ほんのむし
文語体で読みづらく、内容を理解するのに一苦労。 でも文章のリズムは良く、ちょっとユーモアも感じられました。 「のっそり」は生きるのが下手くそすぎるので、情熱を注いで良い仕事ができる人なのにもったいない…なーと思いました。続きを読む
投稿日:2024.02.08
gatos
のっそりに共感はできなかったなあ。降りかかる不幸はすべて自業自得です。親切をむげに断り、施主の心配を杞憂だと斬り捨てる。人の気持を斟酌できずに自己主張ばかりくり返す姿は醜さを通り越して哀れでした。職人…の意地をはき違えています。続きを読む
投稿日:2024.01.07
あゆみ
とりあえず表向きこう言っておけば丸く収まるという事を全くしない十兵衛。超絶男気の源太親分。 相反する2人の五重塔普請をめぐる葛藤。 聳え立つ五重塔と魔物に喩えた嵐の描写や人々の感情描写に心が高揚しま…した。 私は十兵衛にも源太にもなりえないな…。 続きを読む
投稿日:2023.12.10
がんちゃん
横山操が書いた「塔」は、谷中「天王寺」のやけ倒れる五重塔を、勇猛な姿として書いた。 僕はその絵をテレビで見たあと、実際に谷中まで出かけた事がある。 もうそこには五重塔はないなと思いながら、歩いていると…、その静かなお寺に黙る大仏様がにょっきりお寺顔を出してびっくりした、 上野の山からも近く、昔は人の行き交う一角だろうと思わせるこの界隈に昔は立派な五重塔が立っていたのかと、十兵衛の心意気まで残るよう。 十兵衛は生真面目じゃなく愚鈍なのがいい。 口だけで世渡りすることは、毛嫌いする割に人間誰しも大小の処世術を持っている。 愚鈍は愚鈍で遅く考える。 遅く考えるということは、早合点しない。 今いる場所に安住し「自分の人生はこれでいいのだ」と早合点しない。 早く効率的に考える現代は折り合いをつけたもの勝ちと思うというのも早合点。 遅く考え、遅く答え待つ。 続きを読む
投稿日:2023.04.24
takashiyamazakib
20180113 五重塔を建てるため、取り憑かれたように建築を行う職人十兵衛の話。嵐の後でも倒れない五重塔は、人の魂が天災など問題にしないという示唆に思え、人間力の凄みを感じた。 面白さは、妥協も甘え…も一切許さない、不器用だが明快な十兵衛の姿勢である。今となっては、このような職人気質な人はいないかもしれない。容量が悪いと言われ批判されるような人であると思う。 しかし、容量が良いとは本当に褒められるべきことか?容量と人が言うときは、仕事ありきで話をしていて、その仕事内で色々なことを円滑にこなせるという意味であろう。しかし、その人のやるべき事をベースに考えると、容量が良いということは使われないだろう。それに一心不乱に向かい、その人の魂を結晶させるのである。容量が良いという言葉を少し気をつけて使おうと思う。 幸田露伴の作品で初読み。 格調高い古典式の文章なので、噛み締めながら硬い地面を読み進めるイメージでいる。 塔を作る大工の話。 源太、女房=お吉 円道 のっそり=十兵衛、女房=お浪、清吉=部下 上人 感応寺、五重塔続きを読む
投稿日:2022.12.13
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