【感想】冬天の昴

あさのあつこ / 光文社文庫
(16件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
4
6
5
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ブクログレビュー

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  • カイ

    カイ

    信次郎と遠野屋、じゃれあってて突然シャーッってなる猫のよう。
    伊佐治、キレる。そりゃそうだ。笑。
    しっつこーーーい心理描写がちょっとだけ、ほんのちょびっとだけだが減って、ちゃんとミステリーになっている続きを読む

    投稿日:2023.11.01

  • まっちゃん

    まっちゃん

    前作で見せ場が殆どなかった木暮信次郎を中心に物語が進む。清之助の過去は重く感じるが、信次郎が登場すると軽快さが増すように感じてしまう。

    始まりは前作で登場した品川の旅籠の女将、お仙。この時は38歳だが、10年前に一大事が起こっている、お仙も過去を持っていた。それと同じことが信次郎の周りで起きた。
    これまで以上にミステリーの要素が大きいと感じる。単純な動機ではなく、少し複雑に入り繰ったところに信次郎の推理が冴える。

    人の気持ちや描写の仕方が美しく奏でられる文体は、あさのあつこさんの特有のものだ。表現に豊かさを感じる。起こった事件の壮絶さを、登場人物の描き方や表現力で、柔らかくしているために、軽快さがあり、心温かくしてくれる。

    ミステリーの構成としては併せで、並行して描かれた場面を最後に併せる手法は、今回も顕在だ。
    続きを読む

    投稿日:2023.06.29

  • すずかぜ

    すずかぜ

    75 一歩を詰めねば見たいものは見えぬ気がいたします。
    280 身体ならば腐りはてれば土にも還ろうが、心となれば腐りに腐り、ただどこまでも腐っていく。

    人間は一度でも道を踏み外すと、どこまでも落ちてゆくものだということを再認識した。

    自分の保身のためならなんでもできてしまうところが怖かった。
    続きを読む

    投稿日:2023.06.11

  • kakane

    kakane

    シリーズ中でも面白さでは群を抜いている「冬天の昴」。冴え渡る木暮信次郎の考察と推理。遠野屋清之介の過去の片鱗を見せる立ち回り。二人の主役がぶつかりながら、引き合う磁石のSN局のよう。さて、ふたりの駆け引きは次作ではどうなるのか?ワクワクするシリーズ。続きを読む

    投稿日:2023.02.10

  • はに

    はに

    進次郎のセクシーな魅力に溢れた回でした。
    シリーズ5作目になり遠野屋とは冗談を言い合えるほどの仲良し?に。
    2人の間の伊佐治の役割も定着してきた感があり、謎解きベースのお話自体を腰を据えて楽しめる段階になった感じです。
    シリーズを通した事件で少しずつ確実に変化していく遠野屋清之介と、ブレずにサイコパスな木暮進次郎。そんなつもりないはずなのにいつの間にか進次郎ペースで事件解決に協力しちゃってる遠野屋清之介と、事件解決に利用するついでに遠野屋を刺激しあわよくばダークな素顔を引きずりだそうとする進次郎。
    ちょっとずつ信頼感が醸成されていくなかで、2人のやりとりも濃さを増しており良いです。
    伊佐治にお茶かけられる場面最高。
    女性のキャラクターも個性的な魅力いっぱい。いつの間にか3歳になってたおこまちゃんの出番がちょっとだけで残念でした。
    続きを読む

    投稿日:2022.11.17

  • tomojuju

    tomojuju

    信次郎カッコいい( ∗︎°▽°∗︎ )♡︎

    推理もダークな感じも冴え渡ってましたなぁ。
    お仙への思いやりが遠野屋を用心棒にするところで溢れてて萌。最高の用心棒。
    そして最高の囮役。
    2人の息が本当にあってきたのを感じる一冊でもありました。

    2022.9.25
    142
    続きを読む

    投稿日:2022.09.25

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