【感想】時を刻む湖-7万枚の地層に挑んだ科学者たち

中川毅 / 岩波科学ライブラリー
(17件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • あがり

    あがり

    14Cを用いた年代測定の精度を確保するためのキャリブレーションが必要で、そのために年輪、サンゴ、鍾乳石等があるが、決定的なものではない。
    水月湖から採取した年稿を解析することではるかに精度を上げる、そのプロジェクト。

    過去の失敗、改良、粛々と継続することによる成果…

    読了60分
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    投稿日:2024.01.16

  • nobu2kun

    nobu2kun

    『#時を刻む湖-7万枚の地層に挑んだ科学者たち』

    ほぼ日書評 Day713

    Day712と同著者、同テーマでの1冊だが、少し前の刊行ということもあってか、未来に思いを馳せる哲学的な内容は少なく、理論検証や標準化の経緯に関する具体的な記述ボリュームが多く、それはそれで興味深い。

    化学研究というものが、いかに地道な作業に裏打ちされているかが、よく理解できる良書である。

    https://amzn.to/456ErCr
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    投稿日:2023.09.28

  • まさのり

    まさのり

    科学者の研究に対する熱い情熱が伝わってきて、とてもいい本でした。
    何かに打ち込めるというのは素敵だと思いました。
    日本の湖の地層研究が、標準時間の資料となっているというのは、初めて知りました!
    ぜひぜひ読んでみて下さい。続きを読む

    投稿日:2023.02.18

  • pomet

    pomet

    この物質は何年前のものか、それは炭素14の濃度から計算されている(放射性炭素年代測定)。
    そのための各年の炭素量をはかり「ものさし」をつくる必要がある。
    現代から1万年前までの「ものさし」は1年1輪増える「年輪」からすでにつくられている。
    本書は、1万年より前の時代の「ものさし」を湖の底の土……体積した「年稿」からつくりだす物語。
    「水月湖の年稿のデータを用いた較正曲線の研究が知りたい」という人には本書は最適かもしれないが、そのようなあまりにもニッチな情報を知りたいのではなく、人類と気象の研究が知りたい、という自分のような一般人には、本書と同じ著者『人類と気候の10万年史』の方が面白い。
    (『人類と気候の10万年史』から水月湖の研究のみを抽出したような内容でした)
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    投稿日:2022.12.05

  • Tyga

    Tyga

    さらっと書いてあって専門知識なくてもさらっと読めるけど、えげつないことやってる。本当にさまざまな方法で「数える」ということを通して、世界標準を作ること。個人的には最後のコンラッド・ヒューエンについて書かれたところが特に好きだった。続きを読む

    投稿日:2022.10.21

  • hkobayashi

    hkobayashi

    三方五湖のうち一つ、水月湖の湖底の堆積物が、地質学の年代決定のための世界標準になるまでの過程が記録された本です。いやこれ面白かった。
    水月湖の堆積物は一度世界標準になるチャンスを逃しましたが、20年の歳月を経てついに世界標準になるという、ドラマチックな話がとても面白く書かれています。
    とても面白いんですが、でも実際の研究は地味な作業をひたすら繰り返す、根気のいる作業の繰り返しというコントラストが良いですね。最後に残る課題(誤差)をクリアするところも良いですね。
    続きを読む

    投稿日:2022.06.19

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