【感想】学校では教えてくれない! 国語辞典の遊び方

サンキュータツオ / 角川文庫
(54件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
14
21
12
1
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • あお

    あお

    例えば、「スタンダードな言葉の使い方や意味を知りたい」という人のための辞書。「SNSに綴るときに同じような言葉ばかり羅列してしまう。もっと違う言葉を知りたい」という人のための辞書、などなど…辞書にも個性や種類があるなんて。
    これを読んでいると、学生時代とは違った目で辞書を選べるのではと思いました。
    辞書占いも面白かったです。
    続きを読む

    投稿日:2024.04.07

  • 網代屋ウメ

    網代屋ウメ

    ラジオ番組で国語辞典や言葉の面白さを色々と語っているサンキュータツオさん。彼の本が家に偶然あったので読んでみたらまあ大変。国語辞典が片っ端から欲しくなる(笑)。

    投稿日:2023.12.18

  • shukawabest

    shukawabest

    このレビューはネタバレを含みます

    国語辞典愛に溢れた本。

    それぞれの国語辞典の特長、個性を分かりやすく解説している。2013年発刊。

    著者の勧めに従い、二冊、国語辞典を持つとしたら、僕なら④と⑩。

    ①岩波国語辞典
    →保守的。一時流行的ではない過去100年の言葉の群れ。
    ②新明解国語辞典
    →文脈の中での「語」の意味の追求・充実。
    ③明鏡国語辞典
    →現代っ子。「いま」に対応。ことばのニュアンス、使い分け。敬語を耳元で教えてくれる感じ。
    ④集英社国語辞典
    →小型か国語辞典なのに、百科事典的。バランス感覚抜群!
    ⑤新潮現代国語辞典
    →用例の豊富さ、出典付き。過去120年の言葉の使われ方の変遷を教えてくれる。
    ⑥ベネッセ表現読解国語辞典
    運用。実際にどういう言い方があるか、どういう時に使うか、に特化。
    ⑦角川必携国語辞典
    →ことばの歴史・語源、現代の使われ方や類語重視。
    ⑧新選国語辞典
    理系。収録された言葉の種類を数値化。割合で見せる。造語成分などにも強い。
    ⑨三省堂国語辞典
    →生きたことばで勝負。雑誌や新聞でよく見かける言葉。イラスト豊富。使う人に「やさしい」国語辞典。
    ⑩日本語 語感の辞典
    語感。そのことばの「ニュアンス」だけを切り取って載せた辞典。類語との違いを細かく深く。
    ⑪基礎日本語辞典
    基礎語。「さっき」のような基本的なことば。日本語教育に携わる人、子どもにことばを教える人向き。

    それぞれの辞典を、キャラクターに喩えているのも楽しい。

    『舟を編む』を出した後、著者(サンキュータツオさん)を知り、彼を「国語辞典の師」と仰ぐ、三浦しをんさんが解説。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.10.14

  • ヒロボブ

    ヒロボブ

    遊びや面白さを入り口にしながら、とても真摯で、研究者たちへのリスペクトに満ちた、素晴らしい案内書だと思います

    投稿日:2023.09.23

  • ☆ベルガモット☆

    ☆ベルガモット☆

    図書館本棚物色中にみつけた。ブグログでブグ友レビューをチェックしたら111108さん、5552さんを見つけて安心して借りた。
    本当に学校では教えてくれない「国語辞典の遊び方」です。オススメ辞典占いは迷う。
    辞書やことばに「なにが正しい」という答えはなく、研究者の皆さんは、「一見まちがったもの」を「揺れ」と言って新しい表現、時代と時代の過渡期にあるような表現としてむしろおもしろがっているという。<読むとき用の辞書>と<書くとき用の辞書>では中身がまったくちがうとのこと。
    国語辞典がうまれたのは藩が国になり国という概念ができたから国語が必要となったからという。近代初めての国語辞典『言海』は大槻文彦氏がひとりで完成させたらしい!ことばを母音で整理するという発想で<あいうえお順>という新ルールに、当初福沢諭吉は猛反対したエピソードあり。
    編集方針、哲学、学説や主張が反映、携わった人たちがみな、なるべく主観を抑えて記述しているというが性格がでてしまうとのことで、キャラ立てした各辞典の説明がまたどれも魅力的。『日本語語感の辞典』が特に気になる。
    『基礎日本語辞典』著者の森田先生コラムは、日本語教育に携わっていたときの視点、辞典はことばの置き換えだけでは意味がないこと、ことばは人間の心のとらえ方の問題という側面も指摘されていて、手に取ってみたいと思いました。
    紙の辞書は、だいたいの場所をつかみ一覧できる、情報の大小が前後のことばとの相対で決まる、手を使って調べたことは記憶に残りやすいという指摘あり。電子辞書は一発検索できる便利さ、写真や図版などをカラーで見られる、音声との確認、情報に階層性を持たせることが可能、ネットとの連動などの可能性も指摘していた。
    三浦しをんさんの解説も熱意と愛情がこもっていて、『舟を編む』は読まなくちゃと思いました。著者のサンキュータツオさんは二百以上の辞書をお持ちだとのこと!まずは「マイノリティの味方!ワイルドな秀才」新明解くんをもう少し読みこなしてから、二冊目はじっくり選ぼうかな。
    続きを読む

    投稿日:2023.06.03

  • てとて

    てとて

    ちょうど国語辞典がほしいなぁーと思っていたときに巡り合あった本。これから子に辞書を買い与えようとしている全お母さんに教えたい。
    辞書が擬人化されていて面白いし、辞書によって特徴があり使い分けもできる、是非とも辞書2冊持ちしたいと思いました。
    同じ言葉でも語感の違いがあったり、文脈によって色んな使い方や捉え方ができる日本語って本当にすごい。サンキュータツオさんの辞書愛が伝わりました!
    続きを読む

    投稿日:2023.04.23

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。