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アン・レッキー, 赤尾秀子 / 東京創元社 (12件のレビュー)
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もー
このレビューはネタバレを含みます
3部作なのは事前に知っていた(オビにも書いてある)ので、拡げた大風呂敷をどう回収するのかに興味があった。 結果としては、回収しない(;皇帝の争いにオチは付けない)という終わり方になっていた。 同様の世界観で新作が出ているのを知っているし3部作も後ろに行くほど面白くなっていったのだが、 それでも1巻がひどい出来だったという印象が強い(単独で買っていたらその後を買わないぐらい)ので、次回作を買うかは微妙なところ。
投稿日:2024.02.27
ユーライカ
ゼイアト通訳士のおかげで一気に面白くなった。慣れてきたせいもあるかもしれないけど、三部作の中でこの巻が一番好き。
投稿日:2022.09.25
kemukemu
あなたが、まだ前の2作を読んでいないのなら、そこから始めることをお勧めします。 きっと<叛逆航路>シリーズは、三部作というより超長編SF小説なのでしょう。 「素晴らしい想像力をお持ちの方」以外は、ぜひ…順番に読んで。 さて、三部作最終話『星群艦隊』。 派手目なアクションシーンも加わり、ラドチ皇帝アナーンダとの対決はいよいよクライマックスの盛り上がりをみせる。 さらに前作で謎だったゲートの向こうに潜む影が、徐々に明らかに……。 特にこの編で、人の話の中だけではなく「通訳士」という実態で登場する「蛮族(エイリアン)プレスジャー」の存在が、ものすごく重要になる。 プレスジャーとの条約は「人類は意義ある非人類を殺さない⇔プレスジャーは人類を殺さない」というもの。 「通訳士」は、常に人類の文化や文明などを観察し、条約履行状況を報告しているようだ。 終盤で皇帝が通訳士に「AIや属躰は私(人類)が作った所有物であって、非人類ではない」と主張すると「すべての人類は人類自身から作られているのに、どう違うのか?」と反論される(この時代、人の誕生はすべて人工授精で皇帝自身はすべてクローン、でも哲学的には自然出産も含めてもいいかも)。そのとき、絶対であったはずの皇帝がプレスジャーを前にひれ伏すのか……。 異なる者の存在に対する「畏怖」と「嫌悪」から「排除しようとする感情」、これらを乗り越えないと<共存する社会>は生まれ得ない。 「書きたい事がなければ物書きではない、面白くなければ小説家ではない(と誰かが言っていた?)」……面白かった。続きを読む
投稿日:2021.12.23
cronista
叛逆航路」シリーズ完結編。 前作で明らかになった巨大な陰謀。それは最強国家プレスジャーとの間で結ばれた停戦合意が破棄されるほど危険な行為だった。 プレスジャーはとても強い。ということをなんとな…く匂わせてくるが、どれくらい強いのか、どんな宇宙人なのか、は実はよくわからない。無敵の皇帝アマーンダを倒せる唯一の武器を造れるほどの科学力なので、皇帝もプレスジャーのことを最も恐れている。まともに戦えば100%負けるいうことは過去の戦いから明らかだったから、停戦条約を結んだのだけれど、プレスジャーがなんでその申し出に乗っかったのかは実はわからない。価値判断の基準がそもそも違うようだ。まあ宇宙人だから、地球人の読者には想像もできない理由なのだろう。 そのよくわからないプレスジャーから派遣された通訳が、これまた奇妙な人(借り物の体なのでプレスジャーの姿ではない)で、話が通じてるんだかないんだか、わからなくて面白い。一貫してシリアスな物語の中で、この通訳だけ異質でトリックスター的な活躍をする。筒井康隆の短編でもこんな感じの異星人同士で言語での意思の疎通が難しい、みたいな話があったな、と思い出した。この通訳を主人公にしてスピンオフ書いて欲しいってくらい面白い。 ラストは華々しくラドチ(皇帝アマーンダが支配する星間国家)とプレスジャーの宇宙全面戦争か!?と期待したが、そうはならず。 まあ、この結末もありだけど。プレスジャーのことが気になってしょうがない。 このシリーズとは別の作品も刊行が始まっているようだけど、同じ世界観なのかな? また読んでみよう。続きを読む
投稿日:2021.10.26
winder
AIがどのように考え、感じ取っているかの描写が繊細。派手なアクションは無かったものの、徐々に解き明かされる世界観が綿密に構築されていて楽しかったです。最後の短編も、なるほどねぇ〜。
投稿日:2018.12.25
dekadanna
三部作完結編。派手な戦闘はないが、心理的な描写で、どきどきしながら読み進められる。一度読み始めると、心を掴んで離さない。
投稿日:2018.11.12
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