【感想】エスの系譜 沈黙の西洋思想史

互盛央 / 講談社学術文庫
(2件のレビュー)

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  • 1440612番目の読書家

    1440612番目の読書家

    暴れ馬のように自我を振り回す何か、フロイトはこれをエスと呼んだ。エスに価値の評価、善悪、道徳はない。
    エス概念はニーチェに遡る。デカルトに始まる理性万能主義に対するアンチテーゼがエス概念である。詩人のランボーも同じようなことを言っている。自身のうちに求めたものをデカルトは真理と呼びランボーは毒と呼んだ。
    王権神授説から国民主権へ移行する中で、神に代わる自己を規定する概念が求められた。エスとは自己の奥底にある何かである。カント以来の近代哲学者たちはこの問題を取り組んでいる。それがニーチェやフロイトに結実した。
    政治的には国民の創出、ナショナリズムとも関係する。
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    投稿日:2022.06.28

  • prigt23

    prigt23

    エスと2つのエスの系譜について。

    地元の図書館で読んだことがあって、そのうち読みなおそうとおもい文庫で買って読んでみました。
    ただページ数が少なく駆け足なので物足りない。なぜエスには因果性がないのかのあたりもう少し読みたかった。続きを読む

    投稿日:2021.09.26

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