【感想】リケイ文芸同盟

向井湘吾 / 幻冬舎文庫
(13件のレビュー)

総合評価:

平均 3.5
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5
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ブクログレビュー

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  • さんく

    さんく

    小説にしてはストーリーが現実的だから、作者も理系なのかなって思ったら、ほんとにそうだった笑

    文系の世界でリケイの風を吹かせてみたい。

    投稿日:2023.01.17

  • kayohiko

    kayohiko

    編集者として奮闘する理系の青年が主人公の仕事小説。理系と文系の考え方の違いというトピックが根底にあって(特殊なようでいて、普遍的なテーマであるようにも思う。それか私が個人的に興味あるだけかもやけど)、登場人物が魅力的で、面白かった。続きを読む

    投稿日:2022.11.26

  • えびっちゅ

    えびっちゅ

    リケイ、なのでライトな感じかと思いきや、がっつり目の理系、そしてがっつり目のお仕事小説でした。
    表紙も背表紙の解説も、なぜかちょっとライトテイストなんですよね…。いやいや、読みごたえありますよ!
    わたしは骨の髄まで文系なので、理系というだけで「天才!そして変人!」という色眼鏡で見てしまいます。桐生さんは当たらずとも遠からず…。いい意味で( ´∀`)続きを読む

    投稿日:2022.05.28

  • tikuo

    tikuo

    大学の数学科を卒業し、夏木出版の編集に就職した桐生は、文芸担当編集者として、割り切れない思いを持っていた。統計を重要視せず、直感と熱意だけで発行されていき、一部を除いて売れずに消えていく本。そんな中、元数学者の北条を担当する後輩編集者、鴨宮に同行する…。

    この手の作品を開くと、まず気になるのが、作者の経歴である。上っ面の"理系"を失敗の原因に据え、ショーモナイ理系叩きをするタイプか、逆に理系側から自虐をするか。いずれにせよ、出てくる理系に救いはないことは確実である。大概は、そういう経歴が文章からにじみ出るものであるが、なかなかそのほころびが見えない作品である。

    統計、素数といった、文字面としてキャッチーな、数学っぽい話は少し。そこから桐生くんと嵐田くんの、元数学科コンビが大活躍する…?とおもいきや、さほど活躍もしないのだな。仕事もいうほど経験を広げられないまま、やたらと居酒屋談義で話を進めてしまい、正直なところ、全文章の半分近くが居酒屋になるのはいかがなものか。

    結局、作者の経歴は元数学オリンピックに出ていて、大学で文転して、元出版社勤務という、この本のままというところだったのだが、そのいずれもが言うほど活かせていない作品となってしまったのは残念。

    まあ、数学や物理なら最低修士は出とこうやとか、人口から言えば生物系や工学系の「リケイ」社会人なんか、掃いて捨てるほどいるわけで、そこに数学だけで「理系」を名乗ったのは、正直失敗だ。もう少し、自分の周りだけで良いので社会を見渡してみてほしかった。

    また、あいかわらずの幻冬舎文庫なので期待すべくもないのかもしれないが、固有名詞を伏せ過ぎ。全体に文章がドライで味気ない。もっと現実味をもたせることで、登場人物がより生き生きと描けたはずである。これは担当編集者へのダメ出し。幻冬舎のときはまた書く。
    続きを読む

    投稿日:2022.01.21

  • ホースケ

    ホースケ

     「理系は真実のみを追い求める」という数学科主人公のセリフに、理系の中でも理学と工学の壁を感じた。

     工学、特に電気科卒でそのまま技術屋になったわけだが、真実なんてものは電気屋的にはどうでもいい。
     数学屋が発見した理論と、物理屋が作った材料を使って夢の技術を空想して実現に落とし込む。
     もしくは、油にまみれた機械いじりにのめり込んでいたいだけの人間もいる。
     それが工学部。

     理学が追い求めるのはトゥルーエンド、
     工学が追い求めるのは自分好みのマルチエンディング。
     そんな違いがある気がする。

     電気屋と言っても数学物理は全然できないし、現代経済学で統計を扱ってる文系のほうがよほど数字に強いと思う。
     高校で文系理系を分けるのが、日本の高等教育の愚の骨頂だと思う。

     
     さて、理系考察は置いといて、本書はバリバリの純粋数学を学んできた人間が、なぜか出版社の編集員というお仕事小説。

     文系上司は全く論理的じゃないから、話が全くかみ合わない。  
     文系の仕事の中にも、理系が役に立つことがあるに違いない。
     ヒットする小説には、何か法則があるはずだ。
     理系の考えで文芸を盛り上げる。
     それがリケイ文芸同盟。
    続きを読む

    投稿日:2020.10.21

  • 真崎大矢

    真崎大矢

    理系男子桐生に編集者は務まるのか……
    「曖昧」や「常識の範囲内」など数字でないお察し下さいは一切通じない桐生にヒット作を生み出す事ができるのか!?

    投稿日:2020.08.08

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