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平山優 / PHP新書 (7件のレビュー)
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his360
その生い立ちから最期まで93年の長い生涯を辿る一冊。真田期上田城についての検討や、内政の具体的な様相など、ただ事績を追うだけでは見えてこない統治の有り方がうかがえて面白い。真田領におけるキリシタンの事…例は興味深いものがあった。続きを読む
投稿日:2022.07.20
魂三郎
真田丸の歴史考証を担当していた平山先生による 真田幸村の兄であり初代松代藩主真田信之の本。 華々しく散った弟幸村と対照的な生き方をした兄。 以前松代に旅行に行った時に存在を知り、 真田丸でも真田太平…記でも弟より彼に惹かれた。 実態はどうだったのだろうと思い読んでみた。 読んでみて「苦労人」という言葉が思い浮かんだが、 意外なことに若いころは猛将だったようで、 有名な忍城攻めにも参加しており、 昌幸の反対を押し切り強硬策をしている。 他にも松代は譜代が藩主になった重要な地であり、 秀忠の信之に対する信頼の現れだったなど、 色々と新しい知見が得られて面白かった。続きを読む
投稿日:2021.06.19
kitano
このレビューはネタバレを含みます
真田信之を通じて、教科書では洗う事のない江戸初期の政治事情・風土が分かる まだ、戦国を引きずる武将が多くいるじだいは、行政を行う立場は大変な事と想像できる 大河ドラマ大泉洋を重ねてはイケないが、生真面目に法理主義を貫く一方で戦国大名の気性が垣間見れるのは、平山先生の筆力のおかげかも知れない 徳川方についたタイミングとかが通説とちがうとなると、行動の理由がガラリと変わる 江戸初期の豊臣家と徳川家の態度は今まで習った歴史と違う、考えればそうかなと思う事もあるが、家康の晩年も豊臣政権だったと言えなくもない 浅間山噴火や飢饉によりヒドイ状態からの経営だった 松代藩を見すぎて藩をつぶした、騒動もおきたラストだけは人知の及ぶところではないのかもしれないが切ない
投稿日:2020.10.23
mickeymeguj
はしがき 第1章 信之の生い立ちと家族の群像 第2章 武田氏滅亡の衝撃と天正壬生の乱 第3章 真田昌幸と信之の飛翔 第4章 信之の決断 第5章 苦難の連続だった信之の内政 第6章 大阪の陣と信之 第7…章 上田から松代へ 第8章 「土呑み裁判」からキリシタン対策まで―もめごと、さまざま 第9章 相次ぐ不幸 第10章 信之、最後の闘い あとがき 主要参考文献続きを読む
投稿日:2019.11.16
うみ
真田丸において、『苦労』のみがコミカルに強調されすぎた感のある真田信之、彼の苦労は…真田丸に描かれた様な『軽い』ものでは無かった!! 『犬伏の別れ』で父、弟と袂を分かって徳川方について以降、苦難に次ぐ…苦難。難局に次ぐ難局。 ・九度山に流された父・弟への仕送り ・浅間山の度重なる噴火 ・内政を重視しようにも、災害が続いて農民が逃げ出す。<身銭を切って連れ戻したり! ・そんなこんなだから藩の財政は大変です! ・松代へ転封されたら、一部家臣が集団で離反したり ・御家騒動(それも、息子が先に亡くなっての御家騒動×2 ・領内でのキリシタン問題まで! etc.etc. よくぞこれだけの難局を乗り切って真田家が続いたものだなあと、もはや呆れるしか無い。続きを読む
投稿日:2018.10.14
ビブロス
真田家を守った苦労人、兄上サイドから見た戦国から江戸への時代変化は興味深い。 93年も生きて徳川家は4代、のんびり隠居の生き神様かと思いきや。跡取は早死、天変地異に米不作、農民の揉め事陳情書にバタバタ…。「タイムスクープハンター」でいけそうなくらいネタに満ちたお話でした。続きを読む
投稿日:2016.10.16
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