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華藤えれな, 雪舟薫 / リンクスロマンス (2件のレビュー)
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pompom123
倉橋物産の社長令息である柊一は、父の死後、使用人の冴木に会社を奪われた上、隷属することを強要される。 躰を虐げられる屈辱の日々に憎しみを募らせた柊一だったが、周囲の悪辣な罠から幾度も救われ、しだいに…冴木との関係を見直そうとしていく。 冴木と対等になりたいと願う柊一は懸命に仕事に励むが、父の一周忌に渡された遺書がきっかけで冴木と離れたほうが良いのでは…と思い始める。 そして社内のパリ研修に志願するが―。続きを読む
投稿日:2013.11.05
彩波(いろは)
このレビューはネタバレを含みます
社長令息であった柊一は、父の死後、使用人の冴木に会社を奪われた上、隷属することを強要されていた。身体を虐げられる日々に憎しみを募らせた柊一だったが、周囲の悪辣な罠から幾度も救われ、次第に冴木との関係を見直そうとしていく。 そして、冴木と対等になりたいと願う柊一は懸命に仕事に励むが、父の一周忌に渡された遺書がきっかけで、冴木と離れた方がいいのでは……と、柊一は考えはじめる。 そして、まずその一歩として、社内のパリ研修に志願するが――。 ようやく冴木と柊一との距離が縮まり始めたのに、あろうことか、今度は東京とパリという、物理的な距離が出来てしまった…… おまけに、二人の関係も解消で、連絡を取ることもなくなってしまう。 ちょっと冴木!! 今までの想いってそんなに簡単に振り切れるものなの!? と、胸倉を掴みたくなるような感じもありましたが。 ところが、壊れたのは柊一だった……。 ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと!! 今までのお綺麗な柊一様は何処にいっちまったんだい? って聞きたくなるくらい、柊一様が乱れまくる。 あとがきで作者さんが書いておられましたが。 まさに「柊一様ご乱心」。 離れて初めて冴木に対する本当の気持ちに気がついた柊一が、ありとあらゆる手を使って冴木とのつながりを繋ぎつづけようとする。 そこでさっと冴木も素直になって、手を取ってあげればいいのに、お互いがお互いをちゃんと見えてないから、というよりも、冴木にもそこまでの余裕がまったくないから、そんなことできない。 個人的に、この巻で終わりなんだ……さびしいなー……と、思ってたら、ものすごく中途半端なところで終わって。(具体的に言うならば、柊一が冴木に気持ちを伝えようとしたところで終わって) 最後、冴木目線がちょっと入ったので、ここで冴木目線か、おいおい……と、思ってたら冴木目線も中途半端で終わって愕然としました。 続きー! と、叫びたくなりました。 読むときは、全部揃えてから読むことをお勧めします。 全く冴木と同じ気持ちで、冴木と同じようなことをしている柊一が切なくて、苦しかった巻でした。 早く次が読みたいです。
投稿日:2011.10.14
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