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高橋靖子 / 幻冬舎単行本 (1件のレビュー)
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soupooh
軽快な語り口で、前向きに仕事を通した生活をしているのに、ふと、振り返る過去の記憶。家族と暮らした二十五年に、思いをめぐらせるひと時が、とても共鳴できる。いくら仕事人のyaccoさんであっても。大活躍し…ているyaccoさんでも、二十五年の暮らしがあってこその今ということを、とても真摯にとらえている。意図的に隠そうとしていないところが、清清しいんだと思う。僕はその三分の一程しか一緒の暮らしができなかったのに、言葉にのせることができないでいる。そういうことにまた囚われる。旨が苦しくなったら、この本をめくろう。そんな勇気をもてる暮らしぶりが拝見できる。 『別れてからの十年間には、偶然がつくってくれる必然で、そういう場所を巡礼のように訪れることがあった。長い時間をかけて、考え抜いてきたことがその場所を訪れ、その風景を見つめることによって、春の日差しの中の積雪のように、じわーっと溶けていくのを経験していた。そのたびに、あっけなく長い間の呪文はとけた。』続きを読む
投稿日:2008.04.25
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