【感想】イスラム国「世界同時テロ」

黒井文太郎 / ベスト新書
(3件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • うみ

    うみ

    ISISの今だけじゃ無くて、始まりから振り返ることにより、彼等の三つの主戦場(イラク&シリア、リビアなどのイスラム圏、世界各地)における活動を分析している。
    ISISには、領域を確保している武装勢力という側面と、イスラム過激派に訴えかけることにより、各地でのイスラム過激派を活性化させているインフルエンサーとしての側面、そして、組織に属さないローンウルフ候補を刺激し、ローンウルフとしてしまう側面があり、ムスリムと彼等を分断することと、ISISの活動を直接叩きつぶすことの両方が必要である。
    また、彼等の増長を招いたのは、自国民を虐殺することにより、ISISの台頭を許したアサド、アサド政権を支持し、安保理決議を阻止し続け、更にシリアに直接軍事介入してるプーチン、及び、『レッドライン』を設けたにも関わらず、ISISが化学兵器を使用しても介入せずにシリア国民を見殺しにし、状況の悪化を招いたオバマ合衆国大統領にあるとしている。
    筆者の見解には意見を同じくする物である。
    続きを読む

    投稿日:2018.10.14

  • shimooon

    shimooon

    このレビューはネタバレを含みます

    ISを中心に、イスラム過激派によるテロ活動を概括し、テロとどう戦うべきかを提言する。
    特に、ISへと至る系譜の解説(5章、6章)は勉強になった。

    IS勃興の原因は、アサドによる弾圧とイラク政府によるスンニ派弾圧にある。プーチンはそのアサドを援助し、オバマはシリアに軍事力を派遣するのが遅すぎた。

    とはいえ、IS自体は現在劣勢気味であり、日本でのテロの危険性も大きくはない。帯の煽り文と全然違うじゃないか。

    しかし、シリア人女性と結婚している日本人もいるんだね。

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    投稿日:2016.05.04

  • yasu.sasaki611

    yasu.sasaki611

     ISの形成過程,他の過激派組織との関係,周辺国の関係,ロシアとアメリカの罪など,非常に分かり易く書かれてある。
     日本は一歩進んで考えるべき時期にきているとの指摘が印象に残る。

    投稿日:2016.04.10

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