【感想】機龍警察 自爆条項〔完全版〕

月村了衛 / ハヤカワ・ミステリワールド
(23件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
8
9
5
0
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ブクログレビュー

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  • はるなお

    はるなお

    今回の相手はIRFのキリアン。当然、ライザをフィーチャーした話でした。突入班の中でライザが一番好きだな。敵との心理戦は少なかったのは残念。

    投稿日:2023.06.10

  • take kubo⚽️

    take kubo⚽️

    このレビューはネタバレを含みます

    オーディブルで。途中のライザの周りの人々の切ない話、に沈痛な気持ちになる。後半のスリリングな展開は、テロの卑劣さと恐怖、本当に手に汗握る感じと、悲しくて残酷な最後を想起させられたが、最後の見たことのない穏やかな表情で鈴石の父の本を読むライザとそれを目撃する鈴石主任に、すごく救いを感じて、思わず涙が出てしまった。

    テロには、その背景があるのはわかるが、血で血を洗う出来事の繰り返しになるだけ。人は人を許す存在であるべきだと思う。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2022.09.01

  • ひまわりめろん

    ひまわりめろん

    またコロナが増加傾向にあるようですね
    コロナ前の状況に社会が戻ることってもうないんですかね

    例えば先日も同僚が熱を出して休んだ(コロナではなかった)んですが、以前だったら38度くらいの熱だったら出勤しちゃってましたよね
    むしろそれくらいで休むなんて甘えるな!なんて言われた時代もありました
    今はもう出勤したらえらい言われちゃいます
    会社の方から言われちゃいます「休め!」って

    『昨日高熱 自宅療養』なんちて

    さて『機龍警察 自爆条項』です

    今回は元テロリストのライザにスポットが当たっています
    そして過去の章と現在の章が交互に進むんですが、過去の章に文字通り爆弾が仕掛けてありましたね
    凄いです

    そして本作では北アイルランドの非常に特殊な社会情勢を知っているとさらに深く楽しめると思います
    ブラディサンデーのこととか
    エイドリアン・マッキンディとか読むと凄いいいと思います
    北アイルランドの曇天の空、プロテスタントとカソリックのこと、テロリストやその家族が普通に隣人としていることとかを理解することはできなくても知ることで作品世界により入り込むことができます

    そして本作で印象深いのは対比を多く使ってるところですよね
    現在と過去の章立てもそうです
    テロによって家族を失った技術班主任の鈴石緑とライザ
    緑とライザの妹ミリーは音も意識的に似せてますよねきっと
    そしてそしてライザのテロリストとしての父ともいえるキリアン・クインの書いた詩集と緑の父輝正の残した旅行記『車窓』
    この対比は物語の核になってます

    もちろん『車窓』のほうにより共感するわけです

    ー国境を越えるとき、私はいつも人と人とを隔てる真の境を思う。この境は、国の境とは必ずしも一致しない。それは幸福であるとも言えるし、不幸であるとも言える。
    人はなにかによってお互いに常に隔てられている。

    この一節は北アイルランドの状況を暗示しているとも言えるし、同時に全世界で起きている「分断」も示していると思います

    ー列車の中では誰もが互いに異邦人である。それはこれから知り合える可能性を意味している。未知の友人は常にいる。

    知り合えるということは理解しあえるということだと思います

    ーこうして列車に揺られていると、友人になれるはずだった人が不意に車輛のドアを開けて顔を覗かせ、声をかけてくるような、そんな気がすることがある。

    隣人は常に同じ列車にのっている。声をかけるのは自分からでもいいはず

    ー幻の友人達に感じるこの懐かしさはなんだろう。まだ出会ってもいないのに。きっとそれは人間本来が持っている寂しさであり、他者への慕しさだ。
    ー一番悲しむべきことは、本来なら友人になれるはずの人とそうなれないことだ。

    自分はこの言葉に静かな感動を覚えました
    そして友人になれない人などいないと思う
    全世界の人が本来は友人になれる人なのだと
    現実を知らないだけだと笑われても、頑なにそれを信じる人が増えればきっとそれが現実になる


    そしてライザはこの本によって「自由」を知ります
    流した涙は後悔?解放?


    いやー本当に面白かった!!
    自爆条項と附則項目を知った傭兵3人の関係、ライザと緑の関係がこれからどう変化していくかますます楽しみ!!
    続きを読む

    投稿日:2022.07.02

  • たまこ

    たまこ

    ライザメインのお話
    題材はラノベっぽいが、具体的な地名や、北アイルランド問題、中国黒社会などリアルな敵の描写が、ラノベと一線を画すところか。
    特捜部メンバーが好みなので読んでいくが、相変わらずのその他警察の貶めっぷりは嫌い。続きを読む

    投稿日:2022.06.12

  • トッチ

    トッチ

    ライザーラードナー警部の過去の話を織り交ぜつつ、現代のテロ犯罪と立ち向かう話と交互に進んでいきます。

    最後に自爆条項の詳細が明らかになり、驚きました。
    確かに、警察官以外の人間が選択されるわけだなぁと。続きを読む

    投稿日:2022.05.16

  • Seigo

    Seigo

    ライザ・ラードナー警部の壮絶で悲しい生い立ちに絶句してしまう。
    テロリスト キリアンの計画は緻密で、最後まで全貌が分からない。著者はテロリスト的思考ができるのか、友人にテロリストがいるのではないかと疑ってしまう。続きを読む

    投稿日:2022.02.23

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