【感想】島へ免許を取りに行く

星野博美 / 集英社文庫
(11件のレビュー)

総合評価:

平均 4.3
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ブクログレビュー

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  • nkmr

    nkmr

    読書で声出して笑ったの何年振り?
    開始4ページ目でもう声を上げて笑った。

    作者は絶望の運気を自らの力で変えようと一念発起、40代半ばにしてはるばる東京から長崎五島列島にある合宿制自動車学校へ入校する

    学校選びの段階から笑わされたけど、わからないことをあけすけに何でも質問する作者の様子と、五島弁で温かな先生たち、馬、他の合宿生とのやりとりが面白いしほのぼのする。
    登場する人、動物、五島の自然、何もかもを愛おしく感じた。

    運転下手な私が読むと、共感の嵐で笑わずにいられない。
    でも、運転が上手い人や自動車学校の先生が読んだら、
    イライラしちゃうかもしれない。自己責任でぜひ読んでほしい!笑

    向田邦子やさくらももこという偉大で大好きなエッセイストの新作がもう読めない寂しさを、この本が埋めてくれた。星野博美さんありがとう!
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    投稿日:2023.01.10

  • 影治

    影治

    「転がる香港に〜」に続き、星野博美2作品目。
    私の中の星野博美像がガラッと変わった。
    素直で、実直、それは変わりない。
    しかし、ここまで“出来ないキャラ”だったとは思わなかった。中年と呼ばれる年齢で新しいことを覚えることが大変なのはよくわかる。
    しかし、そもそも挑戦する事実が素晴らしいのだと思う。
    どれだけ運転ができなくても、わからないことは分からないときちんと伝える。言われたことは素直に従う。星野博美は実直にそれを行う。
    こんなにも簡単なことが意外と出来ないものである。それは歳を増すほど難しい。
    だからこそ、星野博美を素敵に感じる。
    五島列島という特異な場所で、その島の特別な空気を吸いながら、おおよその人間が取得できる免許を苦労して取得する。最高だ。

    実際に免許取り立ての星野氏と路上ですれ違うことを想像すれば、怖い気持ちもする。しかし、これからは初心者により優しく運転しようと思える内容だった。
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    投稿日:2022.08.04

  • こここ

    こここ

    老いてもなお、自分にできることがある。それだけで人はキラキラする。

    星野さんの文章を読んで共感することばかりで首がもげそう。私も下手だけど安全な運転を目指して自分の世界が広がることを楽しみに、今は踏ん張ろうと思う。
    キラキラを追いかけ続ける。
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    投稿日:2022.03.02

  • TAKU

    TAKU

    面白かった。
    島の人たちの人柄や星野さんの考え方。
    笑いながらもなるほどど思える箇所が沢山あって
    生き方の参考にもなる本でもあった。

    投稿日:2021.12.18

  • jinmin

    jinmin

    「著者が島へ免許を取りに行く」
    僅か15文字足らずで完成してしまう、本書の要約。

    だから、すごいのだ。人生の何気ない一コマである自動車免許取得についても、自分の心のひだをしかとみつめ、それを文章にして紡ぎだす。併せて、時折ちりばめられる人生哲学。

    だから、星野さんが好きだ。
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    投稿日:2021.11.05

  • 白鳥麗子

    白鳥麗子

    何気なく手に取った本でしたが、星野さんが奮闘する感じがリアルでとても面白かったです。
    五島列島に行ってみたい!Google mapでおりてみたり、楽しめました!

    投稿日:2021.06.30

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