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貫井徳郎 / 講談社文庫 (40件のレビュー)
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マッピー
序盤から次々と人が死んでいきます。 圧倒的に強い童貫軍。先を読む力も、梁山泊の面々よりはるかに上。 人数でも圧倒している彼らと、どう戦ったらいいのか。 総力戦。 全ての人が、自分のできる限りを尽す。… それでも苦しい戦い。 同志が死んでいく。 読んでいてつらいなあ。 蘆俊義(ろしゅんぎ)も魯達(ろたつ)も死んだ。 戦場の死ではなかったけれど、彼らもまた戦いの中に死んだ。 ああ、でも、魯達は楊令(ようれい)の中に梁山泊を遷したな。 もう誰が死んでもおかしくないけれど、李逵(りき)は生きて終わってほしいな。 早く大人にならなければならなたっか楊令のそばに、大人なのに子どもの心をもつ李逵がいてくれたら、それだけで読む方も少し安心できると思うので。続きを読む
投稿日:2017.09.07
nob274
既読だったが、細かいところは忘れてたので再読。最後の謎解きはある程度覚えていたけど、それでも中々読み応えある。維新直後という時代背景が重要な意味を持つわけだ。九条・周芳コンビの続編読みたい。
投稿日:2016.07.03
be-san
【2015.12.18 追記】 実は4年前に一度読み終わっていたらしいが、 まったく記憶になく改めて購入(してしまい)(^ ^; 読み進めても読み終わっても、 まったくもって思い出す部分なし(^ …^; 大丈夫か、俺(^ ^; 登場人物が多く、人間関係が複雑で、 ときどき頭がこんがらかる(^ ^; 巻頭に系図が載ってるのが本当にありがたかった。 舞台は、一応明治維新後の東京で、 かなり特殊な環境下での、これまた特異な犯行。 肥前の武家に伝わる、不思議な因習と禍々しい呪い。 事件の根底に流れる、意外な秘密。 かなり緻密に寝られたストーリーは面白いが、 ややテンポが悪くて...時に冗長に感じる。 かなりボリュームのある一作だが、 全体の長さを四分の三にして、テンポアップした方が 読みやすくなったのでは、という気も(^ ^; ご一新で、西洋文化が一気に流入してくる 混沌とした時代背景と、元公家の主人公と 病弱な元蘭学医という探偵役のコンビは なかなか面白い設定(^ ^ 次作も楽しみである(^ ^続きを読む
投稿日:2015.12.18
いっちー
貫井徳郎さんの作品なのですが、貫井さんの作品って毎回、「えぇ???」っと驚かされる事が多いので初っ端から注意深く読んではいたのですが、今回は特にという感じ。 時代背景と被害者近辺の環境でなんとなく想像…ついちゃうかな。続きを読む
投稿日:2015.08.20
nasunonasuo
仰々しさを歴史に絡めることで演出し、その禍々しさは確かにこういう形で終焉して然るべきなのだろうな、といったところ。江戸川乱歩に似た作風の中に、時代設定に流されすぎない筋が通してあって、貫井氏の良さは決…して死んでいない。途中途中で登場する歴史上の偉人は過分かなと感じたが。彼らの登場により、どこかミーハーな雰囲気が出てしまい、本来大事にすべき重厚な厚みが減ってしまったような印象を受けた。作品によっては、貫井氏の小説は軽いからなー。でもやっぱりこの人の作品は何か期待してしまう。続きを読む
投稿日:2015.05.12
sota
『事件に限らず世のすべての事象には、始まりとともに結果が含まれているはずなんです。 人間は生まれたときから死が約束されている。出会いは別れと表裏一体だ。 だから今度の事件だって、起こった瞬間にその…結末はすでに決まっているんだ。九条さんのような第三者が関わったところで、その結末を別な方向へとずらしてしまうだけでろくなことにならない。』 貫井徳郎先生は本格ミステリもすばらしく面白い。やっぱ謎解きのあるミステリはたまらんな。続きを読む
投稿日:2015.04.29
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