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司馬遼太郎 / 文春文庫 (16件のレビュー)
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重度積読症
その風土性に一様性が濃く、傾斜がつよく、その傾斜が日本歴史につきささり、なんらかの影響を歴史の背骨にあたえたところの土地を選んで訪ねた紀行エッセイ。 主として、近代に直接つながる江戸時代、特に幕末…に個性を発揮したところが選ばれている。 具体的には、高知、会津若松、滋賀(近江商人)、佐賀、金沢(加賀100万石)、京都、鹿児島、岡山、盛岡(南部気質)、三河、萩、大阪の12箇所。 実際の旅は昭和43年とのことだから、当時は各県=各藩の風土、気質というものがいまだ色濃く残っていた頃かと思われる。維新以降の時代の変化を体験した祖父母の世代から直接話を聞いた世代が多かっただろうし、県人会や上京した学生用の寮など、同郷の繋がりが強かった時代だったから。 司馬さんらしく興味深いエピソードも多く、ほとんど行ったことのない土地でも何となくイメージが湧いてくる。続きを読む
投稿日:2023.04.05
1692747番目の読書家
自分の出身地が取り上げられていたので手に取ってみた。風土はあてにならないと思っていたが、なるほど…となる記載が多々。
投稿日:2022.07.13
dysm3636
大作家・司馬遼太郎氏が日本史上に名を留める各地を歴訪し、司馬史観を駆使して語る歴史紀行。風土と人物を考えることなしに日本歴史を理解することはできない!
投稿日:2021.08.13
Chanrisa
その土地が持つ歴史的背景と、その人の性格や思考を結びつけて考えるのがこんなにも面白いとは。 歴史への興味が一層湧いたとともに、日本各地に足を運びたくなった。
投稿日:2020.12.17
cinejazz0906
大御所【司馬遼太郎】が、歴史の舞台を訪ね歩いた12編の紀行集です。風土と人物の歴史との関わりあいをテ-マに、旅先で見聞きした情報を活かしながら、それぞれの土地に秘められた歴史の断片を、生き生きとした描…写で綴られています。訪れた先の現地の人が、彼の地を表現する言葉のなかには、過去と現在を紡ぐ味わい深さを感じます。〝佐賀にはなんにもなか 腐ってもチャア(鯛)、ふうけても(馬鹿でも)佐賀ンもん『体制の中の反骨精神』〟。〝長州藩の藩士は、代々足を江戸に向けて寝る『維新の起爆力・長州の遺恨』〟・・・。続きを読む
投稿日:2020.08.14
ippohiro
この本が書かれた(連載された)のが昭和43年なので「街道をゆく」が始まる3年前にあたるようです。「私自身は小説さえ書いていればいいという簡単明瞭な暮らしを愛する者」だと司馬さんは後書きに記しているよう…に、この頃はこうした紀行文は滅多に書かなかったようです。これがきっかけとなって「街道をゆく」シリーズに繋がったのかな…と感じました。いわば「街道をゆく」の第0巻の趣がありました。続きを読む
投稿日:2020.02.14
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