【感想】大奥 13巻

よしながふみ / メロディ
(31件のレビュー)

総合評価:

平均 4.5
15
11
2
0
0

ブクログレビュー

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  • tsukasa26

    tsukasa26

    文化文政時代赤面疱瘡が克服された為男子が急増し俄かに豊かになった江戸庶民の家に元々は京都の文化であった雛飾りが飾られるようになる 詳しい意味は分かりませぬ異国を打ち払えという意味だというくらいしか 国中が現実から目を背けて攘夷という夢に酔っておるようです 正弘が長崎に創設した海軍伝習所は後の明治政府の海軍の基礎となった_阿部正弘に才能を見出された勝海舟もこの海軍伝習所で三年間研鑽を積む事になる続きを読む

    投稿日:2024.02.22

  • saya

    saya

    このレビューはネタバレを含みます

    家斉が女を信用出来なくなる気持ちは分かる。
    だが御台様を嘘吐きにさせたのは自身が不甲斐無かったからなのに。
    代々仕えてきた阿部家の歴史も知らず
    身代わりとは大袈裟な、と言ってしまうところも残念だ。
    祥子様の賢さとの対比とは言え。

    伊兵衛さんの息子さんの描写は嬉しいが
    その弟子の新之助の境遇があまりに不憫。
    その分、正弘との出会いがほっとする。
    疲れた時に頭の良い人と話したくなる正弘の気持ち、
    非常によく分かる。

    遠山の金さんがちょっと出てくるのも気が効いていて良い。
    徳川斉昭のキャラ設定は個人的にイメージ通りに不愉快で豪快な人だった。

    祥子様も、父は勿論母親にも恵まれていなくて気の毒過ぎる。
    母が守ってくれない上、嫉妬して毒を盛ってくるなど救いようがない。
    結婚して家を出るのを希望にしていたのにそれを断たれたとき
    どれほど絶望したことか。
    家慶が来るという先触れがあったら正弘を呼ぶことしか対処が出来ないものだろうか。口惜しい。

    史実の家慶と家定のエピソードからするとだいぶ掛け離れた人物像かと思うが
    非常に面白い。
    広大院様はお年を召されてもお考えのしっかりされた方のままであることは嬉しいのだが
    家慶がすぐ身を引かないところが歯痒い。
    それを受けて家定が、カステラを作りながら世間話のついでのように
    月に4度あった嫌なことが2度になった、それで十分だ
    と正弘に告げるところがあまりにも悲しかった。
    流石に正弘でなくとも、これはどうあっても早急になんとかせねばと思うだろう。
    両親には恵まれなかったが、家定公がせめて家臣には恵まれていて本当に良かった。
    火事をきっかけにしての広大院様の采配も見事だし
    史実である火事が見事に織り込まれている。
    確かに歴史に残っていることが真実とは限らないのだ。
    広大院に言われたにも関わらず
    家慶の執着、心底気持ちが悪い。

    家慶相手に鯉口が切れる瀧山には惚れ惚れしたし
    ここぞというときの流水紋の裃が恰好良かった。

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    投稿日:2023.01.15

  • Zwarte Beertje

    Zwarte Beertje

    このレビューはネタバレを含みます

    この巻あたりから青天を衝けと重なってくるので楽しみ。
    赤面疱瘡が収まって、当主を女にするのか男にするのかという点が問題になってきている。
    時代は家慶(吉幾三)から家定(渡辺大知)、老中阿部正弘(大谷亮平)の時代。
    家定と阿部のコンビがよい。そして阿部は有能でかわいい。
    家慶は性的倒錯者としてだいぶひどい描かれ方をしている。
    ラストで篤姫(上白石萌音)登場。
    ※()内は青天を衝けの配役

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    投稿日:2023.01.06

  • NORIS

    NORIS

    このレビューはネタバレを含みます

    2018.7.14市立図書館(長女) →2020.7購入
    12巻からずいぶん待たされてやっと順番が回ってきた。
    予防接種のおかげで赤面疱瘡が克服されつつあり男たちが表で働くようになり家督相続も男子も戻りつつある第11代将軍家斉の治世から、第12代家慶、そして攘夷の声も大きい中開国を迫られる第13代家定へ、阿部伊勢守正弘と瀧山がタッグを組んで家定のための大奥を整え満を持して天璋院篤姫をむかえるところまで。ここにきて! なんと魅力的な、応援したくなる伊勢守&瀧山! 多くはない史実や伝承をうまくいかした家定の人物造形は哀しくも共感できる雰囲気で、徳川家と大奥の来し方も去来して大河ドラマなどでおなじみの終盤も盛り上がりそうだなぁ…

    表紙は瀧山と阿部正弘

    ***
    2023年ドラマ10「大奥2」(脚本:森下佳子)をみながら読み返している。
    8巻終盤から始まったシーズン2医療篇、第三回までで赤面疱瘡撲滅チームが悲劇的幕切れを迎え、第五回で医療編が終わり、最後の引きでこの巻の中程の家慶と祥子の関係。第六回でちょうどこの巻の最後まで。伊勢守が瀧山を見出し大奥総取締にむかえるまではだいぶ端折りつつうまく再構成した感じ。

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    投稿日:2018.07.14

  • こね

    こね

    11代家斉から13代家定まで。いよいよ幕末へ。赤面疱瘡が沈静化する一方、欧米列強が日本沿岸に出没し開国を迫る。ここまで内的要素が大きかったところ、徐々に環境的な要素が増え、幕府も大奥も否応なく変化を余儀なくされる。12巻で大きな山を迎えたので13巻は次への助走といった感じ。次巻でまた大きなドラマが展開されそう。
    41
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    投稿日:2017.02.27

  • ナオミ

    ナオミ

    このレビューはネタバレを含みます

    祥子と家慶の話がトラウマになりそうな巻だった…

    でも、よくあるんだよね。
    母が見て見ぬフリするのって。
    こわい。
    大奥おぞましエピソードの中でもダントツ一位だわ。

    正弘の優秀さは見てて爽快だけど、
    ちょっとスピード出世過ぎて拍子抜けかな。
    もう少し壁があるかと思いきや。

    正弘と瀧山、瀧山と家定の関係は、羨ましい。

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    投稿日:2017.02.03

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