【感想】稲盛和夫経営講演選集 第4巻 繁栄する企業の経営手法

稲盛和夫, 京セラ株式会社 / ダイヤモンド社
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  • 関根雅泰

    関根雅泰

    ・盛和塾に入った目的は、自分の会社を立派にするためだと答えられ
     なくてはならない。

     さらになぜ会社を立派にしたいのかと問われれば、全従業員の物心
     両面の幸福を達成し、人類、社会の進歩発展に貢献するためだと
     答えられなければならない。

    ・「売上を最大限に」というのは、限界を自分で作るのではなく、
     あらゆることにチャレンジして売上を増やしていくということ。

    ・細かくした勘定科目を見て、経費を最小にするためには、どの経費を
     減らせばよいのかということを経営者が見られるようにする。

    ・自分で使えるように、勘定科目を細かく変えてもらった。

    ・京セラでは、売上も経費も当月末で締めて、1週間以内に損益
     計算書を出すようにしている。

    ・業績が上がり始めると、経営はたいへんおもしろくなる。

    ・BS(貸借対照表)は、企業の体を表す。BSの左側が資産で、
     右側が負債と資本(現在は純資産)。つまりその企業がどのような形で
     お金を調達し、どのような形で運用しているのか。

    ・「京セラの決算書は美しい」と表現された。

    ・入ってくるお金と使うお金のバランスがとれなければ破たんする。

    ・会計は「現代経営の中枢」をなすもの。

    ・経営に関する数字は、すべていかなる操作も加えられない経営の
     実態をあらわす唯一の真実を示すものでなければならない。

    ・資産の部では、身長と体重はこのくらいで、筋肉がこのくらいついている
     ということを金額で表している。

     負債の部と資本の部では、その体をつくるための栄養分をどこから
     もってきたかということが示されている。

    ・減価償却とは、その機械が10年間使うと動かなくなってしまうものだと
     考える。

    ・償却というのは、その機械の使用代と言ってもいいし、新しく機械を
     買うために貯めておく準備金と考えてもよい。

    ・税金を払ってでも、早く償却を済ませてしまって、経営の安定性を
     増していくことが必要。

    ・「物事の根本から考えること」が習い性。

    ・「売上を最大に、経費を最小に」ということが経営の原点である。

    ・売上が伸びるときこそ、高収益企業へ変貌を遂げていくチャンス。

    ・顧客が喜んで買ってくれる最高の値段を見抜いて、その値段で売る。

    ・値段は、経営者が心血を注いで考えなければならない。

    ・盛和塾の塾生は、中小企業の経営者が大半で、しかもそのほとんどが
     親がしていた事業を継いだ方々。

    ・経営の要諦を押さえて、どこまで創意工夫するかによって、成功するか
     どうかが決まる。

    ・今利益を出せるように、現在の数字を把握する必要がある。

    ・経営者の意志を反映し、行動した結果が実績数字として表れてくる
     ような経営管理システムをつくるべきだと考えた。

    ・アメーバ経営と経営哲学は、密接不可分の関係にあり、パラレルに
     運用されてこそ、経営を成功への導くことができる。

    ・事業を長期間にわたり継続しながら、従業員の雇用を生み出していく
     には、やはり付加価値を生み出す製造現場を社内につくりあげ、額に
     汗して、ものづくりに励むべきだと考えた。

    ・自分の中に確固たる哲学をもっていなかったがために、環境の変化と
     ともに自分が変質(強欲に)してしまったのである。

    ・「不況は成長のチャンス」 不況を克服する努力を重ねる。

    ・企業の歩みを「竹」の生長になぞらえれば、不況を克服することは、
     一つの「節」がつくられるようなもの。

    ・5つの不況対策
     1)全員で営業する ものを売るということがビジネスのベース
     2)新商品開発に全力を尽くす 
     3)原価を徹底的に引き下げる
     4)高い生産性を維持する
     5)企業内に良好な人間関係を築く

    ・善いことをすれば、よい結果が生まれる。
     (サイバネット労組の誹謗中傷に耐え、救済をした。その後、
      元サイバネットの工場長が、三田工業の救済をすることになった)

    ・西郷のような情が私の中心にはあるけれども、事業をやるからには、
     大久保利通の理性と冷徹さがいる。

    ・最初の段階では、理性で考え、実際の対応について情をつけること。

    ・「自利利他」 自分が利益を得たいと思ってとる行動、行為は、同時に
     他人の相手側の利益にもつながっていなければならない。

     石田梅岩 「実の商人は、先も立ち、我も立つことを思うなり」

    ・日本企業が中国へ進出する上でも、この「王道の文化」つまり仁義、
     道徳、徳をもって相手と接することが大事であろう。

    ・日本人が海外で事業を行うとき、日本の「文化」が培ってきた、日本人の「精神性」「倫理観」を自信をもって前面に押し出すべき。
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    投稿日:2017.05.06

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