【感想】「おじぎ」の日本文化

神崎宣武 / 角川ソフィア文庫
(1件のレビュー)

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  • sazuka

    sazuka

    おじぎ。辞儀の丁寧語。辞儀とは辞を述べる儀。つまるところ挨拶である。

    けれどみな、お辞儀を単なる挨拶としては認識していない。お辞儀は礼であり、頭を下げるのがきまりだ。

    そのおじぎのルーツを探ってみる。

    古事記にはおじぎに相当する言葉が出てこない。日本書紀もしかり。万葉集には少しそれっぽいものが出てくる。源氏物語には、拝むという行為は出てくるものの、おじぎらしいおじぎはない。というわけで、このころのおじぎの実態は不明である。以降、だんだん文献におじぎが登場してくる。礼法としていろんなことが記されていくが、おじぎというのはそういう中にもちゃんと書いてなかったりするらしい。

    まあ、近年のおじぎは、スポーツのときの形式化したおじぎか、不祥事の記者会見での、背中が丸まっていたり両手が揃っていなかったりするおじぎぐらいしか目にしない。きちんとした礼のおじぎも、世の中には残っているのだろうけれど、僕のような庶民生活からは正当なおじぎは駆逐されているようでもある。少なくとも鎌倉時代から続くおじぎよ、お前も滅んでしまうのか。

    なんていう妄想も楽しいが、本書は普通におじぎについて結構掘り下げているので、いと楽しからずや。

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    投稿日:2016.11.12

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