【感想】李陵・山月記 弟子・名人伝 アニメカバー版

中島敦 / 角川文庫
(50件のレビュー)

総合評価:

平均 4.4
23
15
5
1
0

ブクログレビュー

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  • 雪兎

    雪兎

    『山月記』の感想。
    高校での国語の授業で『山月記』を読み初めて中島敦を知った。友達から文豪ストレイドッグスの主人公はこの人がモデルだよと言われたことと『山月記』自体が妙に心に残る作品であったことを思い出した。
    特別でありたいと願う高校生に「臆病な自尊心と尊大な羞恥心」というワードを読ませるのかと今になって思う。
    『山月記』の元である『人虎伝』と比較して読むと中島敦が作品に込めた想いが分かるような気がする。
    「人生は何事をも為さぬにはあまりに長いが、何事かを為すにはあまりに短い」という一文が私は大好きなのである。
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    投稿日:2024.04.03

  • Limei

    Limei

    高校の頃の教科書にでてきたときはイメージがあまりわかなくて、ぴんとこなかった『山月記』

    「史記」「三国志」「キングダム」など読んで中国歴史ドラマみて、中国史を勉強して、イメージできるようになってから改めて読むと、深く心に届きました。
    その時代の考え方、習慣を知っていると理解も深まるしおもしろさも増すのね
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    投稿日:2024.02.24

  • 人・本・旅

    人・本・旅

    中国の故事を元に描かれたものが多いからか、とっつきにくい印象だったけど、全ての作品に引き込まれてしまった。
    特に山月記と悟浄出世。
    全てに底通する、自己の弱さや迷いに向き合わざるを得ない主人公達は、きっと敦くん自身の姿なのだろう。続きを読む

    投稿日:2023.06.19

  • at2001ai

    at2001ai

    簡潔でかつ通説適切史実に忠実。
    儒教は詩と音楽を重んじることを認識。
    宮城谷、北方両氏の小説とつながった。

    投稿日:2022.01.22

  • マドメジュ

    マドメジュ

    中学生ぶりに読んだ山月記、眠たいイメージしかなかったけど中々読みやすいじゃない
    悟浄出世一番良かった。何度でも読みたいかもしれない。

    投稿日:2021.10.01

  • yamaddddddd

    yamaddddddd

    『李陵』『弟子』『名人伝』『山月記』『悟浄出世』『悟浄歎異』 中島敦 2020/12/11~

    えっ何この本。めちゃくちゃ面白い。
    ぱっと見難解な文章だけど、理解しているべき単語とそうでもない単語の区別ができるようになると意外な程スラスラと内容が入ってくる。

    「臆病な自尊心と、尊大な羞恥心」
    この一節は僕に刺さる。刺さりまくる。やめてくれ。
    多分高校の現国の授業で習った気がするけど、その時は李徴が言っていることはよく分かっていなかった。
    けど大学へ行き、社会人になり、色んな出会いと経験をしてきた今、李徴の苦悩には深く深く共感してしまう自分がいる。
    虎になってしまった李徴はそのことを悔やむけれど、ある意味人でなくなってしがらみから逃れたことは羨ましいな・・・とか思ったりもするのは多分読み込みと考察が足りていない証拠。

    多分下手な自己啓発本を何冊も読むより、この本を読み込んだ方が意味があると思う。
    続きを読む

    投稿日:2021.06.14

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