0
遠藤周作 / 講談社文庫 (21件のレビュー)
レビューを書く
総合評価:
"powered by"
ひゃっほう
上巻が荒木村重の視点が多かったのに対し。下巻では明智光秀がメイン。 日本人特有の感情や、礼儀、筋の通し方など巧く表現できないけれど、日本人を見直すことができる作品。 また、戦争や争いについても現代…のそれと比べて色々な考えを巡らせることができました。 藤蔵や、だしの最期には思わず泣いてしまいました。 続きを読む
投稿日:2022.11.07
雷竜
信長に叛逆した荒木村重と明智光秀を通して、戦国時代を描いている。遠藤周作は、きの叛逆と「決戦の時」と「男の一生」が戦国三部作と言われている。 宗教家がが描く戦国時代は、残虐な信長に対して少なからず…の武将は反発しているのだろうが、村重や光秀が期待した人たちは追随してくれなかった。正義を通すことより安全で得することに人はなびくのだ。 我々は歴史上行われてきた残虐行為について、まるで英雄行為のように肯定しているが、本当の真実は反逆者の側にあったかもしれない。続きを読む
投稿日:2021.08.09
相模守
上巻は荒木村重をメインに題名の通り反逆へと傾いてゆく村重の心の変化を細かく描写されている。下巻のメインになるであろう明智光秀がどの様に信長へ反逆を決意すのかどう表現するのか期待をしたが意外にあっさりし…ていた。秀吉も信長に対して心から心腹している訳ではなくいつか信長と決戦を考えているが最後まで具体化する事がなかった。本能寺の変で終わると思っていたが予想外に賤ヶ岳の戦いで話しが終わる。勝家も秀吉も利家も本編ではあまり出ていなかったので急な登場で全体的に内容が薄くなってしまった印象。読み手としての自分の実力が足りないのかもしれないが・・作品としてはとても読み易い作品でした。続きを読む
投稿日:2020.09.10
masatora4
荒木村重を描いた上巻は面白かった。明智光秀を描いた下巻はアッサリ。村重の妻「だし」が魅力的に描かれ、主役を食っている。
投稿日:2019.07.08
0107springsteen
★3.5。 荒木村重の話をもう少し詳細にやってくれるかと思ったら違いました、、、 この作品って要するに信長という日本史上の特別な異人から放たれる普通の人々の悲哀の物語集ということなのか。現在と同じです…よね、トップと同じ思考で生きることなどできる訳ないんですよね、それが人間社会ってもんです。皆、何かを諦めつつ、でも前を向くというか。 ところで来年の大河、楽しみにしてます。観ようと思ってるのですが、まさに本作とオーバーラップしそうな感じ。その意味でも、望外ですが予習になったかもです。続きを読む
投稿日:2019.06.27
aqua
このレビューはネタバレを含みます
筆者は、荒木村重の妻だしに愛着があると書かれていたが、この女性に強い感銘を受ける人は多いだろう。死を目前にしても取り乱さないその信念、ちょっとやそっとじゃ真似できない。美しい衣裳をまとい凛と処刑に向かう女たち、肝が据わってて涙が出てくる。 辞世の歌に生きた証を感じる。肉体も魂もなくなったけど、その思いだけは形としてこの世に残ってる。 死にゆく人々の姿が印象に残った。死に際に人生が出るんだと思う。
投稿日:2019.05.18
ポイントが追加されました。ポイント明細ページからご確認いただけます。
クーポンコードの形式が正しくありません。半角英数12桁で入力してください。
エラー(エラーコード: )
本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック
スマートフォンの場合
パソコンの場合
このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?
ご協力ありがとうございました 参考にさせていただきます。
レビューを削除してもよろしいですか? 削除すると元に戻すことはできません。