【感想】ネットオーディオ入門　オーディオ史上最高の音質を楽しむ

https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000057343

「スタジオマスターと全く同じ音源」という、オーディオファンの夢が実現したのがハイレゾ音源。それを可能にしたネットオーディオの使いこなしを解説。

伊勢・鳥羽までの旅行の帰り、新幹線の中で読んだ『ネットオーディオ入門』がことのほか面白かった。
今やオーディオの最先端はCD以上の音質を求めて、CDというメディアを使わずにネットオーディオという形でハ…イレゾリューションな音を追求しようとしている。ハイエンドなオーディオ機器を製造してきたイギリスのLinn社が、ネットワーク再生が今後の音楽再生の主流になると判断し、ネットオーディオ製品に開発パワーを集中させるために、CDプレーヤーの開発・生産から撤退すると発表したのが2009年のことだ。

30年前のレコードプレーヤーを回して嬉々としている僕にとっては隔世の感がある。
音楽の楽しみ方はこれから劇的に変化するものらしい。
CDというメディアは消えていくのかもしれない。
この大変化はまさに最近はじまりこれから普及するだろうものだ。
乗り遅れないようにしたいと思う。
だがその一方で、少し冷めた感覚もある。
この感覚は、レコードからCDへの過渡期にあくまでレコードを擁護しようとしたあの感覚に似ている。文字通りデータとして存在する音源をネットワークプレーヤー上の数度のクリックで再生するというその行為に対して感覚的に僕はなじめず抵抗するのではないだろうか。そうだとしてもやはり良い音にこだわる気持はあるだろうな。

オーディオ史上最高の音質を手に入れるためのオーディオ機器はまだまだ過渡期でもあり高価だ。
僕がそのシステムを手にするのは一体いつになることだろう。

ブログ ACH & PFUI より転載
http://achpfui.com/pfui/?p=3663続きを読む

★2014年2月10日読了『ネットオーディオ入門』山之内正著　評価B

ダウンロードで音楽を購入することも増え、買ってきたCDや借りたCDをPCに接続したHDDへファイルを貯め込むことが当たり前になっ…ている。HOME　SERVERとして、HDDを上手く使えないかと思っているので、図書館でこの本を借りて読んでみた。

結論としては、ハイレゾ音源入手の方法が広がっているとはいえ、まだその価格は高く、一部のハイエンドユーザーが利用している段階で、一般ユーザーである私ごときか手を出す時期ではないということ。

値段の問題もさることながら、システムとしてまだまだ大きく変化していく可能性も高く、その使い勝手も大きく向上する可能性もあることから、日本の家電大手が本腰を入れてくるであろう2－5年後に購入を考える方が賢いという印象を持った。

ただ、一般ユーザはビデオ、音楽、写真ファイルが雑然と保管されており、無線LANでネットワーク出来ている現状の不便さを実感しているはず。それらを打開するためには、使いやすいメディアサーバソフトを内蔵したNAS（ネットワークアタッチメントストレージ・ファイルサーバ）を導入するのが、今後主流になっていくと思われる。続きを読む

アナログレコードから、ＣＤ、そして、今のデジタル音源をつかったネット・オーディオへ、歴史の変遷を追ったうえで、今の機器の可能性、話題のハイレゾなどを使って、高音質の音源を楽しむことをまとめている。

…ネット・オーディオが、今後の世界の標準になるとはいえ、そこにはネットワーク（ダウンロード）や、ＰＣといった本来音楽鑑賞には必要のない機器を使うことも多くなる。そのあたりをどのように考えていくべきか、その指針が建てられるような本だった。

特にオーディオや音源の話は好きだが、ＰＣやネットワークに疎い人向けだと思った。続きを読む