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納富信留 / 岩波新書 (13件のレビュー)
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tokyobay
「1人の人間が真理より尊重されてはならない」だからこその「の哲学」ではなく「との哲学」という題名になっている。対等な関係による対話の重要性。権威より真理。このプラトンの教えを実践している教員は現代にど…れほどいるのだろうかと思ってしまう。続きを読む
投稿日:2024.05.12
Sadahiro Kitagawa
プラトンなら何と言うか、何とこたえるか?と言う観点からプラトンとソクラテスの哲学を論じる。ディアロゴスのプラトンにぴったりのアプローチではないだろうか。 現代の思想や哲学はプラトンの哲学の上に層をなし…て積み上げられており、プラトンなどを今更引き合いにしても意味がないように思う人もいるかも知れないが、「プラントンなら今の世界について、自分の考えについて何て批判するんだろう?」と仮想プラトンと対話することでむしろ逆に新鮮な答えを得られるような気がしてきた。 プラトンの本は実は『ソクラテスの弁明』くらいしかちゃんと読んでなかったけれど、他も読んでおくべきだと思った。この世界はプラトンの上にできているのだから。 ところで、岩波新書は最後のページに『岩波新書新赤版1000点に際して』という文章が載っている。読んでいない人も多いと思うがぜひ一度は読んでほしい。学ぶことの大切さを身に染みて知らされると思う。本文を読まなくてもいいけれどここだけでも読んでほしいと思う文が書かれている。あと、岩波文庫の最後のページも熱いです。 続きを読む
投稿日:2023.01.28
ippoisan
6章宇宙の想像力で頭がこんがらがって挫折してしまった。 著者が読者の方を向かずにプラトンさんと対話しているので、あまりプラトンさんのことをわかっていない読者である私は置いてけぼりをくらって寂しかっ…たのも挫折要因の一つ。自分の考える能力、読解能力の低さに気づけたのでもう少し哲学の世界に慣れてから出直したい。続きを読む
投稿日:2022.05.14
たくぼん
このレビューはネタバレを含みます
プラトンの哲学を解いているのではなく、プラトンとの哲学を学んで考えていこうという趣旨の本。 私としては、前者を期待してたのだが。 うーん、わかりにくい。 そして、難しい
投稿日:2020.12.15
JOEL
プラトンの哲学はなく プラトンとの哲学のみがあると納富さんは説く。 プラトン自身は対話篇には登場せず、 もっぱらソクラテスとその他の人達によって対話は進む。 プラトンはこういったニュアンスのこと…をソクラテスのセリフとして伝えている。 「私の言うことを全て鵜呑みにするな」と。 自分の頭で考えることの重要性、 そこにこそ哲学の真価があるということをプラトンは伝えたかったのではないだろうか。 たしかに、 プラトンの本を読むと中期作品以降には答えが出てくる。 だが、だからと言ってそれが正しいという答えをプラトンは伝えたかったわけではない。 対話を通して、 絶えず探究していくというこの「哲学」するという姿勢を伝えたかったのではなかろうか。 ゆえに、 弟子アリストテレスもイデア論を否定し形而上学を打ち出し、 ニーチェも神や哲学を否定し超人を打ち出す。 まさに アリストテレスやそれに続くものたちは、 プラトンを批判しながらプラトンの教えに真の意味で忠実だったのではないか。 そこような所感。続きを読む
投稿日:2019.02.27
yoshio2018
この本はプラトンの哲学ではなく、プラトンとの哲学である。プラトンからの問いかけにどのように答えるか。それを考えることで、その時哲学が始まる(らしい)。スーッと読めるけど、真摯に「善いとは」、「美とは」…、「善き生きる」とは、と思考するのはなかなか骨である。対話篇が家の本棚でほこりを被っているので、また取り出してみよう。続きを読む
投稿日:2018.10.11
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