【感想】ツンドラモンスーン The cream of the notes 4

森博嗣 / 講談社文庫
(25件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
2
6
8
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ブクログレビュー

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  • JINTA(じんた)

    JINTA(じんた)

    言葉遊びから小説の書き方、アイデアの出し方、哲学的なものまで幅広いジャンルのエッセイ。小説とは違った楽しみがある。森博嗣さんの顔も知らないが面白い人物であるのは間違いない。

    投稿日:2024.01.18

  • じゅう

    じゅう

    森博嗣のエッセイ集『ツンドラモンスーン The cream of the notes 4』を読みました。
    森博嗣の作品は先月に読んだ『つぼねのカトリーヌ The cream of the notes 3』以来ですね。

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    その思考は地球の裏側まで届いていく。「100のつぶやき」シリーズ第4作。
    なんの脈絡もなく書いているシリーズの四冊めである。著者はあの森博嗣だ―。好みのデザートから安全保障、ミステリィのトリックまで、巫山戯たような表現の中に潜んでいるまったく新たな世界観&考え方。
    「小説を書くほうがずっと簡単」と断言するほど練りあげられた、目からウロコのエッセィ全100個。
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    2015年(平成27年)に刊行された文庫書下ろし作品……森博嗣が思いついたことを思いついた順に綴った100篇のエッセイを収録したクリームシリーズ第4作です。

     ■まえがき
     ■1 現代人が求める「気づき」は、「気づきたい」ことでしかない。
     ■2 「あれはカラスだよ」と言ってカラスを見ない子供たち。
     ■3 シャーロック・ホームズって、冒険してますか?
     ■4 安全保障というのは、戦争をすることだったのか。
     ■5 少年Aの手記に対する騒動について。
     ■6 「いいね」「いやだな」は自分の中で留めておいた方が良い。
     ■7 「考えていかねばならない」で結ばれている文章がとても多い。
     ■8 どんなに外れが続いても、当りの確率は高くならない。
     ■9 妬みやひがみは、人を見下した言葉で口から出る。
     ■10 「天才」を描くときの限界は、読者の理解力である。
     ■11 「老後が心配だ」と口にする人に「どうせ死ぬんですから」と言える?
     ■12 この表記はやはり変えよう、と思うことは一カ月に三回くらいある。
     ■13 報道とは、みんなが知りたいことを伝えるだけで良いのか?
     ■14 下から目線に囲まれて育った子供が、大人になって見下される。
     ■15 「未知数」が「大したことない」の意味に使われている。
     ■16 アマチュアほど、制作の途中経過を実況する。
     ■17 金銭的な格差よりも、知恵や楽しさの格差の方がずっと大きい。
     ■18 ドローンが危険だと問題になった理由は、簡単に飛ぶからである。
     ■19 ついに怖れていたことが。「新書」が「古書」の反対だと認識され始めた。
     ■20 おはぎとぼたもちは同じものではないのか。
     ■21 僕の小説を読んだだけで、理系の大学へ行きたくなるという。
     ■22 老年よ、好奇心を抱け。
     ■23 地方への移住者が増えているとのニュースを見て。
     ■24 個人情報について、本当に認識が甘い。
     ■25 「屋台が炎上」のニュースで、「屋台の何が話題に?」と思う。
     ■26 アロマが苦手。
     ■27 たとえば、と一例挙げただけで真実味が出る錯覚。
     ■28 「相手を理解する必要がある」はいつも正しいわけではない。
     ■29 フルーチェを作って感じる孤独。
     ■30 我が庭園鉄道もついに三十号機に至った。
     ■31 昨日の僕が今日の僕にプレッシャをかける。
     ■32 推論は、論理的でなければならない。
     ■33 いろいろ文句を書いているが、愚痴ではない。
     ■34 「憲法を守ろう」には二つの意味がある。
     ■35 知識は無料、発想は有料。
     ■36 自慢か謙遜かという判断はない。相手が興味を示すかどうかだ。
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     ■解説 土屋賢二

    独特な視点やユーモアが楽しめる一方で、著者の人生観や哲学にも触れられるエッセイ……論理的でありながら、ユーモアや皮肉も交えていて、本作品も愉しませてもらえました、、、

    個性が強く出ていて、読んでいて飽きを感じさせないですね……そんな中で特に印象に残ったのは、

    観察を妨げるのは知ったつもり、知らないと思い続けることが知る原動力……という言葉に納得した『2 「あれはカラスだよ」と言ってカラスを見ない子供たち。』、

    死生観が合致した『11 「老後が心配だ」と口にする人に「どうせ死ぬんですから」と言える?』、

    フルーチェ好きの部分に共感した『29 フルーチェを作って感じる孤独。』、

    ジェットエンジンの機関車に思わず笑ってしまった『30 我が庭園鉄道もついに三十号機に至った。』、

    家族ってお互いを支え、それでいてお互いが好きなように生活して、矛盾があれば妥協する……理想的な家族像だなと感じた『83 身近な人たちにも、僕のようにあれ、と言うことはない。』、

    かな……これでクリームシリーズの在庫は全て読了、他の作品も機会があったら読んでみたいな。
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    投稿日:2024.01.09

  • スリーピージーン

    スリーピージーン

    趣深いエッセイ集です。クリームシリーズというらしいです。『つぼねのカトリーヌ』を読んでから、タイトルが楽しくて手に取るようになりました。私が日ごろ感じていた違和感について書かれていると、すっきりします。人は見たいものしか見ない、信じたいものを信じるということですね。はっきりここにもそう書かれています。私は言葉の使い方に変なこだわりがありますが、著者はもっと緻密に神経を使っていて、やはり上には上がいるぞと思います。因みに「こだわり」という言葉についても本書で言及がありました。このシリーズは表紙も大好き。続きを読む

    投稿日:2023.02.12

  • ヤマバヤシタカシ@全身表現者

    ヤマバヤシタカシ@全身表現者

    4作目は背中を押されることが多かったように思う。生活の中の、ちょっとした時間に一つ二つ読むというのが、なかなかに良い時間の過ごし方のように思える。大好きなシリーズ!

    投稿日:2022.06.14

  • 権太

    権太

    このレビューはネタバレを含みます

    2021/4/13 Amazonより講談社文庫50周年記念キャンペーンにて583円(292pt)でDL購入。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2021.04.13

  • あきら

    あきら

    クリーンシリーズ、第四弾。エッセィ。また一つ賢くなりましたw 興味を惹かれたものを挙げると——10,13,22,27,34,60,71,78,81,85,86、である。
    その中でも特に…
    【71】人生という“列車”について。
    【78】自分という実体について。
    【85】目標は下げてでも取り敢えず“始めること”の重要さ。
    【86】オリジナルについて。
    は色々興味深く考えたい事柄だった。
    読む人によって何かしらの指針みたいなものが得られる良書である。
    続きを読む

    投稿日:2020.11.20

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