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犬村小六, 森沢晴行 / ガガガ文庫 (32件のレビュー)
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総合評価:
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pbh23864
非常に惜しい。 シリアスな所だけ描いていると文句の付けようがないのに。 前巻までのツケなのか、前半はグダグダ。対照的に後半は秀逸な出来映え。 とある人物がもうちょいまともだったら後半だけで星四つ…なのに。 ラストからは絶対に読まないこと。続きを読む
投稿日:2022.08.28
reinou
このレビューはネタバレを含みます
ネタバレ 暗雲立ち込めていた戦乱の兆しが現実化。絶対的物量に劣り、地の利のないイスラ側は、飛空士養成学校の学生までも動員して戦いに臨まなければならない。感傷過剰気味の心象描写に対して、冷徹(冷酷とも)な筆致で戦争で死にゆく少年たちを暴き出す。精一杯努力し、また、仲間を思う気持ちは人一倍であるにも関わらず、また、人間的に優れた少年でも、心の弱さを克服した少年であろうとも、物量・技量・機体性能の何れもが劣る学生機群は、情け容赦なく、そして無為に撃墜されていく。それを目のあたりにしつつ、己の死の恐怖にカルエルは直面する。 友の死、あるいは友人未満の戦友の死を通じ、表面上に見えていること以外の事柄に目が向けられるようになったカルエルは、心の傷を負いながらも、他者の有りように心を配れるようなるのだ。余りにも多大な犠牲と悲哀をみちづれにして…。PS.ファナ・レヴァームとは彼女だよね。そして、海猫とは、彼だよね…。
投稿日:2017.01.22
タカツテム
1・2巻の頃とはあまりに違いすぎる悲惨な状況。 空の一族による容赦無い攻撃により生徒たちは次々に落とされる。レオポルド・メルセの作戦が見事なまでに裏目に出た結果とはいえ読んでいて何度も辛い気持ちになってしまった。 学生の練習機では太刀打ち出来ない相手ゆえになぶり殺しにされ続ける描写には「作者には慈悲がないのか」と思わずには居られない クライマックスに登場する「海猫」さんが居なかったからどうなっていたことか……
投稿日:2016.01.17
yuchi923
ついに戦闘開始。 カルエルが成長せざるをえなくなる。 ミツオの描写シーンが突然増えたことで死亡フラグ立ったなと勘付いてはいたけど、実際本当にそうなってしまうとうるうるしてしまった。 みんな男気溢れてて…懸命に守りたいものを守ろうとする。涙なしには読めない(´pωq`) 最後は異国の人からの手紙で終わる。 かっこいい海猫さん、正体は? 続きを早く読もう。続きを読む
投稿日:2014.10.31
キじばと。。
「空の一族」との戦いに、カルエルたちも索敵飛行をおこなうことになります。 しかし、敵の策略に乗せられてしまい、チハル・デ・ルシアを救うためにみずから犠牲となったミツオ・フクハラ、クレアをめぐってカル…エルと争っていたファウスト・フィデル・メルセ、そして侍の魂を持つウォルフガング・バウマンが、命を落とすことに成ります。 カルエルは、アリエルのもとに帰還を果たすものの、学友を死なせてしまったことに傷つきます。 カルエルの性格がだんだん矯正されてきたおかげで、ずいぶん読みやすくなりました。ストーリーの行方もたいへん気になる展開です。続きを読む
投稿日:2014.09.09
豚山田
前巻を読んだ段階で「空戦を期待できない」と感じたのは、ここ迄2冊も費やしていながら主人公に他者を出し抜く努力の描写も無ければ、才能の示唆も死地に強いという伏線も無かった為です。 なのにシビアな戦争で勝…ち抜けるようなら、それはご都合主義の賜物でしかないと。 そして実際にそれが起きた様です。 空戦の描写は流石の一言でしたが、それだけに主人公が参戦した結末が「覚醒したから」的安易さで片付けられてしまったのが非常に残念でした。 只同時に、これが山岡荘八ばりに連綿と続く大河小説だというなら期待できる気も。 ここから本気出す?続きを読む
投稿日:2014.06.26
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