【感想】西日本大震災に備えよ

鎌田浩毅 / PHP新書
(5件のレビュー)

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ブクログレビュー

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  • ゆきりんパパ

    ゆきりんパパ

    前半は地震、火山のメカニズムと3.11以降の研究成果から想定されるリスクの説明が、丁寧にされています。
    またその周期性から2035年±5年の範囲で、南海トラフ巨大地震が発生すると予測される中、日本人が取るべき行動と考え方を主張されておられ、私自身は腑に落ちるところばかりでした。
    またその中で過去にすがるのは愚かであり、その反対に、この世で生を受けて流れつつある瞬間を十全に生きることが最も大切とされ、今更ながら納得するところでした。
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    投稿日:2021.07.03

  • エプロンパパ

    エプロンパパ

    3.11をきっかけに日本列島は大変動期に入ったと著者は言う。しかも、南海トラフ大震災は20年以内に起こし、火山の噴火もありうるという。一方で、火山と地震がもたらす恵みもある。そのような国に住んでいることを自覚して、備えなければ。続きを読む

    投稿日:2017.04.23

  • oiwane

    oiwane

    東日本大震災も熊本地震も忘れ去られかけているけど、もっと大きな災害が必ず起こる。なぜ起こるか、と言う解説から、危機に備えながら生物として社会としてのしなやかな在り方を伝える良書です。できるだけ多くの方に読んでほしいなあ。続きを読む

    投稿日:2016.09.22

  • ももも

    ももも

    火山や大陸の時間の長さと人間の時間の長さは同じではないと痛切。富士山が実は火山としてはまだ若いこと、戦後の日本は珍しく穏やかであっただけで、これからはまた地震や火山も活動していくであろうこと、火山や地震の恵みについて、経済、エネルギー問題、生活スタイルに時間のことなど、かなり詰め込まれている本でした。
    そして、読みやすいのも嬉しい。

    「足るを知る」。
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    投稿日:2016.01.15

  • Y.K

    Y.K

    「情熱大陸」にも先日取り上げられた火山学を専門とする著者が今後日本を襲う可能性のある地震、火山による災害のリスクに関して述べた本。潔いと思わせるのは「何年何月何日にどこで地震が発生する、火山が噴火するというような予知は不可能である」と現在の地球科学の限界を認めた上で、それでもなお予測されるリスクに対して警鐘を鳴らしている点です。「南海トラフで発生する海溝型地震は3回に1回は超弩級の地震となっていて、次に発生する地震がその順番になっている」、「9世紀に地震活動が活発化した時代があり、現代が非常によく似た状況となっていて、9世紀に発生した地震のうち、現代でいまだ発生していないのは首都直下型地震と南海トラフの地震である」、「巨大地震で文明が滅びることはないが、巨大噴火は文明をも滅ぼす威力がある」、「日本列島では文明を滅ぼすほどのカルデラ噴火は約7000年毎に発生しており、直近のカルデラ噴火は約7300年前であるから、いつそのような巨大噴火が発生しても不思議ではない」、「富士山は誕生から約10万年経過しており、一般に火山の寿命は100万年前後と考えられ、人間で言えば活発なエネルギーを持つまだまだ若者の火山で、いつ噴火しても不思議ではない」等々、火山学・地震学の常識でありながら私達がまだ知らない情報を分かりやすく伝えています。著者の意図が悪戯に危機感を煽ることではなく、災害が発生してから「想定外だった」と言うことをできるだけ回避し、少しでも被害を小さくすることだという点にも共感が持てます。続きを読む

    投稿日:2015.12.20

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