【感想】空の思想史 原始仏教から日本近代へ

立川武蔵 / 講談社学術文庫
(4件のレビュー)

総合評価:

平均 4.3
1
2
0
0
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • ざどだぞ

    ざどだぞ

    仏教の「空」思想について
    古代インドの世界観から鈴木大拙までの

    時代や地域で解釈が変わっているのが明快に書かれている
    龍樹の中論や各宗派の違いも簡潔に解説されているが、個人的にはやはり難しいのでまたじっくり読みたい続きを読む

    投稿日:2022.06.23

  • Στέφανος

    Στέφανος

    世界宗教と空◆ヒンドゥー哲学と空思想◆インド仏教の空思想◆インド仏教における空◆空と否定◆空と自性◆空と論理◆後期インド仏教と空◆チベット仏教における空◆中国仏教における空◆日本仏教における空◆空思想の現在

    著者:立川武蔵(1942-、名古屋)〈仏教学・インド学〉[名古屋大学文学部→ハーバード大学院]文学博士・国立民族学博物館教授
    続きを読む

    投稿日:2019.05.04

  • 氏家

    氏家

    仏教における最重要概念の一つ「空」、その誕生から近代に至るまでをを追った一冊です。思想史と銘打っていますがその多くはインド仏教に割かれており、「空」概念の概要をつかみ、また変遷を追うには最適と申せましょう。

    第二章「ヒンドゥー哲学と空思想」では、バラモン正統派思想と初期の仏教思想を図を用いて比較しています。全体的に図や記号を用いた表現が多いためややとっつきにくいですが、慣れてしまえばわかりやすいかと思われます。

    仏教は我々の多くに馴染み深いものですが、「空」思想となると触れる機会もあまり多くないのではないでしょうか。インド、中国、日本と、各地における「空」思想を解説しているため、「空」を学ぶとっかかりとしてもお勧めです。
    続きを読む

    投稿日:2013.07.11

  • karatte

    karatte

    ブックオフにて購入。"空"という語句は実に捉え所の無い概念であり、こと西洋においては"無"と同義とするニヒリズム的解釈が幅を利かせたりしていたが、元々"中身が無い""空っぽ"というほどの意味であったのだから、(くう)じゃなくていっそのこと(から)と読ませたほうが、日本人に限ってはしっくりくるのではないだろうか。ともあれ、インド・中国・日本における"空"にまつわる思想の変遷を丹念に描写した良書である。続きを読む

    投稿日:2013.02.24

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。