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片岡義男 / ボイジャー (9件のレビュー)
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undercooled
杉本控えめに言ってどストライク…… 滝の近くの古本屋さんのやさしい店主が レジで これ面白いですって言ってくれたから 読むのワクワクしてた 楽しみすぎて 一瞬で終わってしまった
投稿日:2023.09.29
takkvon
男は、女は、ということはあまり受け入れられない世の中だけれど、誤解を恐れずに言うと男の愉しみ、女の愉しみというのはあって、男のための小説というのもある。例えばヘミングウェイやフィッツジェラルドやピート…・ハミルが描くハードな影に潜む哀しさなんていうのは男でこそ分かるロマンチシズムだし、片岡義男の小説の格好良さもそう。 ただただ映画のワンシーンのような格好良さを描きたいがために筋書きやリアルさを欠いていても、あぁこれでこそ片岡義男だし、その不完全さは彼だからこそ許せる。なんでただの事務員やジムのインストラクターが代々木公園とか東横とかから徒歩数分の数LDKに住んでクライスラーとか乗って海外旅行や高級レストランの外食しまくってんのかという指摘は彼にとっては野暮なもの。行動倫理は格好いいのただ一つ。急に離婚を切り出しバイクでいなくなった男を追って、買い物魔の美人がハーレー買って練習し、別れた日に別れた場所と同じところから湾岸道路に向かって走り始めるなんて格好良さ以外のなにものでもない。 スローなブキにしてくれやさしむかいラブソングといった傑作に並ぶ一つだと思う。 ところで、彼の小説の口調は男も女もなんで少し変で、すごく優しさを感じるのだろう。続きを読む
投稿日:2014.08.08
Pei
久々に読み返してみた。 クライスラー コルドバに チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番 そして、ハーレーで湾岸道路。 カッコいい。 私の湾岸道路初乗りは、XT250です。気持ちいい道なのでついついフル…スロットルに。二十数年前のことですが(^_^;) またバイクでカッ飛びたい!続きを読む
投稿日:2014.04.21
maripeso
かっこいいからお前と結婚した かっこいいからお前と離婚する かっこいいから一人で旅に出る… そんな杉本を愛した、美しい女、芙美子。 非凡なふたりの日常に、私たち読者はいとも簡単に置いていかれる。
投稿日:2014.04.19
tommyyyyiiiiiii
このレビューはネタバレを含みます
片岡義男の長編小説。 物語全体の流れとして、主役は、実に作者らしいキャラクターの一組のカップル。そのカップルが出会い、結婚し、分かれる。女が男の後を追いかけていく。 このような話が、作者の簡潔な文体。流れるような登場人物の会話を通じて、作者の他の作品を読んだことのない人には(読んだことのある人でも、もしかしたら)おそらく思ってもみなかったストーリーで綴られていく。 現在は絶版になっていますが、見つけたら読んで見ることをお勧めします。 自分はブックオフの100円コーナーで見つけました。 ただ、この作者は、読む人を選ぶ気がします。
投稿日:2012.03.09
Zwarte Beertje
夫婦の険悪な様子から物語は始まるが、実はお互いに認め合っていることが次第に分かってくる。夫は終始マイペースを貫く一方、後半は妻から夫への強い愛と負けたくない気持ちが描かれる。 現実とかけ離れた設定の…夫婦のため、一昔前のトレンディドラマのような物語かと冒頭では挫折しかけた。しかし、夫の実家の人々、夫の幼馴染など周辺の人々との関わりを通じて、現実の中にいるかもしれないちょっと特異な夫婦、ぐらいの位置付けを保つことができ、なんとか納得感を持って読み進められたと思う。 この著者の作品は初めて読んだが、人物の行動を描写するのに一文がとても短かく細切れで、細かく分解された行動までを書くのが特徴だった。特に味わい深い表現というわけではないが、妻が悔しい思いで歩き、電車に乗り、タクシーに乗って帰宅するシーン、最後にバイクで走るシーンでは、面白い効果を出していたと思う。続きを読む
投稿日:2012.02.02
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