【感想】手仕事の日本

柳宗悦 / 講談社学術文庫
(4件のレビュー)

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  • 1832848番目の読書家

    1832848番目の読書家

    柳の工藝に対する思想が好きなので内容はもちろん、日本語が当時の昭和15年のままなのも、読んでて時代を感じれるしなんか癒されて良。
    用と結ばれる美の価値
    実用的な品物に美しさが感じられるのは、背後にかかる法則が働いているためであります。他力の美しさと呼んでも良いでありましょう。他力というのは人間を超えた力を指すのであります。自然、伝統、理法だとか呼ぶものは全て掛る大きな他力であります。かかる事への従順さこそは、かえって美を産む大きな原因となるのであります。何故なら他力に任せ切る時、新たな自由の中に入るからであります。
    実用性が美しさを穢すどころか、かえってそれがために美しさが確実になることが多いのであります。
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    投稿日:2023.11.27

  • 1000cha

    1000cha

    日本各地の工芸についてまとめている。日本に息づく手仕事の素晴らしさ、工芸のあり方(自然、伝統_創造を発展、職人の意気(粗末なものを作らない)、実用の美、健やかさ)を論じている

    投稿日:2022.07.22

  • 宮武由佳

    宮武由佳

    p.30
    百姓をして暮らす人の作ったものの方に、ずっと正直な品が多い。それは農業が与える影響によるもの。大地で働く生活には、どこか正直な健康なものがあるから。半農半工は良い結果をもたらす。
    正直な品物の多い地方には、概して風習に信心深いところがある。信心は人間を真面目にさせる。良い品物の背後にはいつも道徳や宗教が控えている。
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    投稿日:2019.05.25

  • hito-koto

    hito-koto

    柳宗悦(1889~1961)著「手仕事の日本」(2015.6)、原本は1948.6に刊行されたそうです。「手仕事」から視た日本の姿を描いたもので、同時に、郷土という存在が大きくクローズアップされています。関東が相模、武蔵、安房、上総、下総、常陸、上野、下野で、山陽道は播磨、美作、備前、備中、備後、安芸、周防、長門。九州は筑前、筑後、肥前、肥後、豊前、豊後、日向、大隅、薩摩と。そんな説明も嬉しいです。子供の頃は、結構馴染んでいたんですw。その土地その土地の手仕事に思いを馳せながら、地理と歴史を感じました!続きを読む

    投稿日:2018.04.16

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