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長島有里枝 / 講談社文庫 (6件のレビュー)
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shogotanaka
とてもよかった。なぜ覚えているのかというほど幼少期の出来事や心の動きが書いてあってすごい、というか読んでいて辛い。もちろん、そこまで覚えているわけはなくて、本人もあとがきで書いているように「物語」なの…だと思うのだけれど、身に覚えがあって自分の思い出したくはない部分をぺたぺたと触るような感じがする。泣きそうになったりしながら早く読み終えたいと思った。続きを読む
投稿日:2024.05.12
am
いちばんになりなさいという祖母の言葉は、女だからといって誰かの陰になって生きることはないという彼女らしい思いを、子どもに分かるように言い換えたものだったかもしれない。 長島さんの主に幼少期の記憶が、…驚くべきディティールで語られる一冊。いろんな人が出てくるけど、これはやはり女たち(祖母、母 そして長島さん)の物語だとおもった。続きを読む
投稿日:2021.08.10
airi0729
ガーリィーフォトムーブメントに抵抗する。というか、女の子写真として括られることに対して異議を唱える長島さんの、正論に心動かされて、この人をもっと知りたいと思っていた。そんな中、出会った本書は、長島さん…の写真を見る前に、長島さんのことがとても好きになってしまう一冊でした。 解説にて、角田さんが書かれているように、長島さんの共感させる文章力には圧巻される。解説を読むまで、普遍的な内容を書いているから共感していると勘違いしていたが、共感してしまうほどの、五感を揺さぶる描写力によって共感させられていたのだ。 それは、まるで写真を見ているかのように状況を切り取っていて、写真展に行く際は、こんな長島さんの言葉たちを思い出して楽しもうと思った。 続きを読む
投稿日:2020.04.17
あたらしい11ぴき
前から読みたいと思っていて偶然古本屋さんで見つけた。あらすじに、アンドリューワイエスの文字を見つけてすぐ手に取る。 写真を撮るひとの文章なので、すこし前に読んだ「かなわない」を思い出した。すごくすてき…で、正直というか素直なので、面白く、でも読むのに体力をつかう。このひとの見えているものが、文章で描かれていて、それが見えるので感動した。記憶喪失気味ながら、子どもの頃のことをすこし思い出した。続きを読む
投稿日:2019.11.14
深川ふらふら遊覧記
講談社エッセイ賞受賞作ですが、これはもう短篇小説集ですね。著者は写真が本職なので、いかにも写真表現を思わせる描写もあって、ゆっくり玩味したい本です。
投稿日:2019.04.14
講談社文庫
ふと訪れた古書店で見つけたアンドリュー・ワイエスの画集。わたしの頭に浮かんだのは、タバコをふかす祖母のやわらかな背中だった。写真家の穏やかな目線がすくいとる過去は、なぜか今を生きる私たちの心を震わせる…。いくつもの家族と子どもの風景を、丁寧な筆致で描く傑作。続きを読む
投稿日:2015.07.16
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