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藤浪智之, 中島鯛 / KADOKAWA (2件のレビュー)
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総合評価:
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kina-koi
゛冒険者の酒場゛で様々な冒険者達のが会話形式で経験を語る。小説としては斬新なので好き嫌いが分かれると思う。 私の好みでは無いが、続刊もされるそうで好きな人は嵌まるかも。
投稿日:2015.12.05
yoshimitaka
このレビューはネタバレを含みます
ジン・ライヤから溢れ出るモテ主人公オーラ…っ!! 最近の流行は軽剣士なのか! 黒いのか!!(圧倒的に偏見) かつて発行され、ファンタジーやTRPGにはまり込んでた人間のバイブル(ロールプレイの参考書)であった「ファンタジーRPGクイズ 五竜亭の一夜」の雰囲気を漂わせる(というか、ある意味後継)1冊。 内容としては「どこかにある」「剣と魔法の世界の」「冒険者と呼ばれる連中が集まる酒場」で繰り広げられる、彼らの会話を盗み聞きというスタイルのオムニバスノベル。地の文はなく、(当然ではあるけど)登場人物達の会話のみで進むので非常に読み易いです。 何より面白いのは、一つのテーマについて多種多様な冒険者の意見、見方があるという話の広がりが楽しめるところ。 テーマが「誰かの冒険譚」という形で話されるので、語り部が取った行動が結論として示されますが、それが最善とは限らないのです(大抵、「あぁなるほど!」と膝を打ちますが)。 その辺が本当に「会話」という感じで面白い。モデルとなっているTRPGのトークを髣髴とさせる「自分ならこうしようかな、こう言おうかな」と思わせる感じが実に楽しいのです。 また、それぞれのキャラクターの性格や心情についても会話の内容から読み取れるのがいいですね。 すれた盗賊が王女様を世間知らずと評しながらも、王女の想いをどう捉えていたのか。 現実的な傭兵は実利を求めながら、一番大事だと思っているものはなんなのか。 敬虔な司祭は教義と現実、どちらを取るのか。 いつも客観的に話を見ている剣士が本当に望んでいるものは。 その辺のキャラクター描写が絶妙だなぁと感心しつつ、それぞれ魅力的に見えてきます。 とはいえ。 乙女騎士シルヴィア様のブレなさ過ぎる信念ったらホントに期待通りで…w パーティ組むとなると困るけど、確かに彼女は「神」に愛されてると思うわぁw そんなわけでファンタジーやRPG、そして妄想が好きな人は必ず楽しめる1冊。 続編が楽しみですねぇ。
投稿日:2015.10.18
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