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伊藤伸平 / WEBコミックアクション (2件のレビュー)
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tanachigiri
特撮描ける作家ってもうほとんどいないし面白かったのに残念。でも最後だからってそこまでぶっちゃけなくてもよかったんじゃないの?らしいといえばらしいけどw
投稿日:2016.07.27
消息子
『ウルトラマン』は怪獣プロレスが基本だったが、そこから進化した『ウルトラセブン』では宇宙人との対決を基本にしていたな。まりかセヴンも最終巻は宇宙人ものだ。 センパイにとりついて攻撃できないようにし…た狡猾な宇宙人レリカー星人。『ウルトラマン』や『ウルトラセブン』でも知能の高い宇宙人との頭脳戦というシナリオはなかなか面白かったが、登場すると三分で片をつけないといけないウルトラマン、悠長な頭脳戦をしているヒマはなく、怪獣プロレスになってしまうのだった。まりかセヴンではどうか。こちらは狡猾なレリカー星人に対してセンパイとまりかのアホのパワーが炸裂して勝利する。 『ウルトラセブン』では宇宙人による地球侵略というストーリーが軍拡とか社会問題に絡められて深みを増していた。「それは血を吐きながら続ける悲しいマラソンですよ」というダンの台詞は今日にまで通用する軍拡競争への痛烈な批判だった。が、『まりかセヴン』ではこの台詞、「怪獣の破壊による復興景気で海外からはカイジュウノミクスと賞賛されている」というネタへのツッコミになっている。 第2話は怪獣兵器と怪獣兵器商人パズゼア星人。『ウルトラセブン』で深化された地球侵略物語は『まりかセヴン』ではいつでも地上げとかビジネス話、なんとまあ世知辛い。 さて本巻第1話執筆中に8巻打ち切りが決まったという。巻を重ねるごとに売り上げが落ちているというのだ。ああ、なんとビジネス話、世知辛い。 さすれば最終話は「まりかセヴン暗殺計画」。グライブ星人のロボットみたいなやつがまりかセヴンを圧倒的な戦力で倒してしまう。『ウルトラセブン』へのオマージュの場面が心憎いが、なんで十字架が歪んでるの。でもグライブ星人マヌケというのも往年の『ウルトラセブン』のシナリオのようである。 これで終わりとは残念だ。単行本を買わなかった読者と世知辛い双葉社が悪い。しかし、賢明な読者はお気づきのことであろう。「セヴン暗殺計画」は『ウルトラセブン』の最終回ではなかったことに。『まりかセヴン』ももしや。続きを読む
投稿日:2016.02.08
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