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宮下洋一 / 小学館 (4件のレビュー)
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総合評価:
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suzuka
このレビューはネタバレを含みます
ずっと読みたかった本。 尊敬するジャーナリストの宮下氏の少し前に出版された本。 不妊治療と言っても、人工授精、体外受精くらいしか聞いたことがなかった。その2つの違いも明確に知らないくらいだった。 海外では第三者の卵子提供による体外受精も可能だという。 不妊治療の話が出るとほぼ登場する 『諏訪マタニティークリニック』 新聞のトップにもでるような日本ではタブーとされている数々のケースを発表しているドクターだが、この本で知ったのは世界的に見れば、このやり方こそ、世界的に一般的だという。 このドクターの 『昔、たくさん子どもが産まれていたときは養子にだしたりは普通のことだった。精子、卵子の養子縁組と捉えたら良いのではないかと。そして子宮がない人に代わりに産んであげるよと無償で心からいう人がいたらその力を借りる、相互扶助の仕組みにすればいいのだ、と。』 目から鱗の考え方だと感じた。 患者の願いを叶えようとする。 不妊治療で悩んでいる人にはどんなにか心強いことだろう。 不妊治療うんぬんの前に、日本の性教育は、避妊に傾いている。だから、こどもができない方法を知っていても、そこから、子どもは望めばいつでも産める、そういう誤った認識になっているのだとも。 日本で、卵子提供などのハードルはまだまだ難しいだろう。それならせめて、学校の教育現場で出産にはタイムリミットがあり、タイムリミット内でも必ず産める訳では無いことを教えてほしいと思う。もちろん親がすることでもあるが。 宮下氏の 世界の視点を日本にも伝えたい、多くの選択肢があるのに知らないのは不幸だから。 はその直後の文章で身をもって実体験されているから、重みがある。 なかなかセカンドオピニオンまではたどり着けても、他の国の技術まではたどり着けないが、選択肢を調べることの重要性はとても良くわかる。 あとがきの最後の一文が、刺さった。 産んでも産まなくても、子どもがいてもいなくても、あなたが幸せでありますように
投稿日:2023.01.28
sugar41
世界の不妊治療に関する本です。 とくに卵子提供に重点を置いて書かれています。 日本では,第三者の卵子提供に違和感を抱く人が多いのに対し,欧米では,それほどでもない国があるそうです。 「家」の意…識の強い日本と,「個」の意識の強い欧米では,こんなところにも差があるのですね。 不妊治療について,日本の技術は世界トップレベルといってよさそうです。 が,妊娠率や出産率については,あまり高くありません。 この本を読むと,その理由について納得できると思います。 うわべだけを見て,本質を見失うことは多々ありますが,そうなってはいけないことを,この本を読んで強く思いました。続きを読む
投稿日:2015.08.25
ぶたぴぃ
おわりにの冒頭「子供を産むことが、必ずしも幸福の証とは限らない。しかし、子供を産みたい人が、産むための選択肢がある中で、さまざまな制約により、産むことができないのは不幸である」◆まぁ、それに尽きる。◆…うちは悩まなくて済んだだけだ。続きを読む
投稿日:2015.06.16
711miya
卵子提供について、海外在住者の視点で書かれた本 この手の本をもう何冊か読んだ後だったので、もう少し突っ込んだ内容だったらもっと読み応えあったな 若いうちに産める社会へ ほんとにそう思う。
投稿日:2015.05.07
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