【感想】からくり探偵・百栗柿三郎

伽古屋圭市 / 実業之日本社文庫
(10件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • oidon

    oidon

    読み終わった最初の感想は「う~ん微妙」。

    理由としてはトリックのリアリティの無さ。大雑把ともいえる。

    例えば、第一話に出てくるホムンクルスとそれを入れた容器。”本来は強い刺激臭のする特殊な溶液にひたされていた”と書かれているのでそれはおそらくホルマリン(ホルムアルデヒド)。

    こんなものが換気がしにくい地下で開封されたら、少なくとも残り香くらいはあると思う。ましてやそれを包んだもの(布)を持ち出す(人がいる部屋を通る)なら、気付かない人がいないと思うのだけど。これが念入りに準備されたものなら尚更。

    各話間の幕間(大正という時代設定から、おそらく東京大震災の出来事)は、この後どうなってしまったのかと先が気になり、その部分は良かった。

    全体を通して大正という時代設定のミステリーという面白い素材を生かし切れておらず、色々と惜しく感じる作品だった。
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    投稿日:2023.04.03

  • うさぎ

    うさぎ

    漫画チックな表紙とは裏腹な、正当なミステリですごく楽しめました!面白かったです☆ 舞台も大正時代ということもあり、ミステリも大正デモクラシーも好きなわたしにはピッタリハマった作品でした。 謎解きもなかなかどうして、正当でオチは全然わからなかったし、キャラも良かった☆ 続編もぜひ読みたいです!ただ、たまにわからない漢字があって読み方調べながら…でした。そこがちょっとな…でも面白かったです!続きを読む

    投稿日:2019.06.13

  • ほたて

    ほたて

    時代背景が昔。理解力が無い私にとっては難しいところもあったが、推理的なところは楽しく読むことができた。

    投稿日:2019.05.06

  • reso100

    reso100

    百栗柿三郎が難事件を解決する物語が4篇だが,登場人物が順に関連を持ってきて最後の「惨劇に消えた少女」で解き明かされる構成は非常に楽しめる.時代は関東大震災後の大正時代だが,あまり古さを感じさせない.柿三郎と千代のコンビが軽妙な会話で事件を解析する過程が楽しめる.続きを読む

    投稿日:2016.03.22

  • 【静】

    【静】

    稚拙な捜査方法やトリックでも、かえって大正時代の雰囲気が醸し出されていたと思います。探偵助手を務めることになった千代さんが天然でもあり、やり手ババァのようでもあり、正直、主人公の百栗柿三郎さんよりキャラ立ちしてました。一見単純そうな短編それぞれのトリックや全体の構成は一筋縄ではいかないものがありました。続きを読む

    投稿日:2015.04.06

  • ナオ

    ナオ

    大正時代の探偵のお話。短編が色々ある中、合間にサイドストーリーが入ってる。


    あるお屋敷で殺された博士。その殺害方法は密室で、さらにホムンクルスが博士を殺したみたいだった。お屋敷の女中の千代は、発明家の柿三郎に助けを求める。


    なんか現代ぽいかんじもあった。指紋の検査や性同一性障害とか。大正のときからそんなのあったの?みたいな。
    だけど、面白く読めた。合間の話はやられたけど。


    2015.3.29 読了
    続きを読む

    投稿日:2015.03.29

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