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ウィリアム・モリス, 川端康雄 / 岩波文庫 (6件のレビュー)
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rio-purple
やっと読めた! 社会主義”ユートピア”が達成された世界を描いた本。全ての労働は喜びになり、貨幣や法律はなくなり、人々は豊かになる。 歴史はその達成が難しいことを証明しているから、否定をするのは簡単だけ…れど、良いところを学びながら、より良い世界を作っていきたい。続きを読む
投稿日:2017.10.30
paintbox
芸術家、ウィリアム・モリスにより「俺の考える理想の社会」が描かれている。街も女性もみな美しく、貧困は撲滅され、貨幣というシステムも労働もない。誰もがやりたいことをやり、作りたいものを作る。子どもたちに…知識を詰め込むための学校すらない。まさに理想郷だが、「モリスの押し付ける理想社会」にお腹いっぱいで吐きそうになり、途中で読了断念。続きを読む
投稿日:2017.03.19
keisukeku
とことん行き詰まって、何度も絶望し尽くした時に読むと、一筋の光が見える本。 いいなぁ〜 まだ、読み返している...
投稿日:2016.05.07
koochann
9世紀後半の英国の社会主義者、そして詩人、デザイナー、民衆藝術家の著者によるファンタジーかつ思想小説。著者を思わせる主人公が未来へのタイムスリップし、22世紀の英国を描く。20世紀に起こった民衆パワー…の炸裂、ロシア・中国共産革命などを予言するような小説。社会主義がいかに煤煙で薄ら汚れ、商業主義で毒されたロンドンを美しく変えたか、また労働そのものが喜びの国になった、人類愛を強要した宗教が不要になったというクダリはソ連・そして中国の現状を知るだけに今さらというシラケを感じる。しかし英国の田園風景の美しさの描写はさすが詩人。そして「人間の精神労働と肉体労働の両方によって生み出される美」という言葉に著者の思想が凝縮されていると思う。オックス・ブリッジが教養人と称する寄生虫階級の繁殖地だとの批判の言葉が鋭い。これは今の世界にも言えるのだろうか?或いは克服したのだろうか?続きを読む
投稿日:2014.10.13
たま
モリスをより知りたいと思った あの世界、今の私には暮らせない気がする というか想像がたやすくできない
投稿日:2014.05.20
tsukikageya
スコットランド啓蒙と空想社会主義の交錯地点という感じがする。原文を読んでいないからなんともいえないが、勤労と技芸の洗練の賞賛はまさにヒューム的発想であると思えるし、楽しい労働というのはフーリエの専売特…許である。 翻訳が非常にこなれていて、解説も詳しい。ロンドンという街を詳しく知っていたらもっと楽しく読めるのだろう。現代においては、1989年以来のトラウマというか、ユートピアを描いた物語は必ずディストピアとなる帰結を伴うのであるが、この小説はそんなことはない。 とはいえ、読み方によってはその側面がないとはいえない。たとえば、怠惰であることは病気とみなされるほどなのである。まぁ、スコットランドの哲学では、怠惰と安逸は明確に区別されていて、強制労働という訳ではあるまいが。また、誰もやりたがらない仕事なくして人々の生活が成り立つものだろうか? ここはユートピアなのだから、そのような質問は野暮である。まさにここのところがフーリエ的であるといえよう。モリスの方が子供達の地位が高いにせよ。 それにしても、この本を読んでからここ東京の街を眺めてみるとどうだろう!もう2014年だというのに、なんと醜いことか。美しいことが正義であるとは必ずしも言えないが、やはりわれわれは貧しいのではないだろうか。この物語が教えてくれるのは、貧しくないということは例えばどのような状態なのか、ということである。続きを読む
投稿日:2014.01.05
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