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佐伯まお, ほづみ音衣 / 花丸文庫 (1件のレビュー)
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彩波(いろは)
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スパルタな祖父によって山頂の全寮制高校に放り込まれた晃宏。 どんなところなのか、不安だった晃宏だったが、意外とのんびりした高校で、晃宏はなんとか生活をしていた。 おまけに、生徒会長の久慈になぜか気に入られ、勉強を教えてもらったり、クラシックのDVDを見せられたり、と部屋に御呼ばれする日々。けれど、内気でオクテな晃宏はとまどうばかり。 おまけに、今度は祖父から、山の麓の町で行われる、龍神の彫られた置物を取り合う儀式に参加するようにと命じられ、人と争うことも嫌いな上に、運動音痴な晃宏は更に憂鬱に。 そのことを、いつも晃宏をフォローしてくれる幼馴染みの斉藤に話したら、一緒に祭りに参加してくれるという。 申し訳なく思いつつも、その申し出に喜ぶ晃宏だったが、噂を聞きつけた久慈まで参加することになり、戸惑う。 おまけに当日、祭りが始まると、晃宏は麓の花屋の息子で快活な年下の少年・幹生に人質として攫われてしまう―― という話でした。 読みながら、なんとなく、「この話苦手だなー……」と思いながら読んでたんですが。 途中で何で苦手なのか、はたと気がつきました。 この話、逆ハーゲームのテンションに似てる……。 しかもあれです。 えちなシチュエーションの微塵もない、健全な逆ハーゲーム……。 いろんな人が遠まわしだったり、ストレートだったりでなんとなく自分に対する想いを伝えてきてくれて。 しかも、自分は守られる一方で、あんまりアクション起こさないうちにあれよあれよという間に、周囲が勝手に盛り上がってる……っていうパターン。 おまけに、自分はなんとなく「こっちがいいなー……」ってか細い声を上げるんだけど、聞いてもらえなくて勝手に周囲が盛り上がり続ける……というあの例のパターン……。 ああああああむず痒い!! 個人的に、逆ハーゲームとっても苦手なので、この話のノリも大分きつかったです。 読みながら苦笑しか浮かんでこなくて……。 でも、そういうの好きな人にはオススメ……なんですかね? とにもかくにも、受けがいろんな人から言い寄られて、一番ほのぼの系の「ええ」っていう少年を選ぶ話です。
投稿日:2012.07.18
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