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布施英利 / 光文社新書 (21件のレビュー)
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yonogrit
1023 しかし、だからといって、本物を見た直後の、複製画との「落差」を忘れてはなりません。絵は、本物を見る以外に、意味はない。そういう、実体験が持っている意味を忘れたら、美術の大切な何かを見落とし…てしまうからです。 超一流の名画の、精巧な複製よりも、二流の現物のほうが、はるかに素晴らしい。美術とは、そういう「モノ」であることを忘れてはいけません。絵は、モノなのです。物質なの 白と黒は、色彩の極限でもあります。全ての絵具を混ぜると、黒に近づくといわれます。また全ての色の光を混ぜると、白く、透明になるといわれます。白と黒は、色の、モノと光の、極限なの 白と黒があります。宇宙の極限の姿も、白と黒なのかもしれません。絵画における「白と黒」は、そんな宇宙の縮図でもあるのではないでしょう 構図は、宇宙を要約したもの 王羲之 の書の『 蘭亭序』 絵画というのは、そういう構図のセンスを、形にしたものです。 人は、どのような構図に、喜びと幸せと心地よさと、「絶対」のセンスを感じるのか。絵画は、ずっとそんな構図のセンスを探究してきたの続きを読む
投稿日:2023.07.06
yumika
絵の見方が分からなかったので、美術について何か新しい発見があるかもと思い読んでみた。 美術のことが好きな物知りなおじさんの話を聞いてる感じだった。よく分からないところもあったけど、筆者が楽しそうに語…る様子が思い浮かぶ。話がよく脱線するところも、興味のある分野を熱く語る人らしくておもしろかった。 絵の見方が分かったかどうかは分からないけど、美術館に行ってみたいなぁと思った。あと、もっと美術について色々学びたい!続きを読む
投稿日:2022.01.29
鈴華書記
「美術の見方を,身につけたい。いったい,何を学んだら,美術はわかるのか。大学を卒業した私は,美術史の研究には進まず,他の分野から美術の核心に迫る道を歩み始めた。美術史とは別の方法で,「美術の理論」をか…たちにしたい。そう考えながら。ともあれ,あれから30年。いま,こんな本がある。」(おわりに より) 美術について構図から見てみようといった感じの本。ところどころ著者のこだわりがみられる,特に仏像と美術解剖学についての掘り下げが深い(この辺は養老孟司に師事した影響が強いのだろう)。続きを読む
投稿日:2021.02.15
たけ坊
絵画において構図はかなり重要な要素を占めている。しかしながらその構成要素を理解してその観点から見るということはなかったので今後活用したい知識。 垂直線、水平線、対角線、円や三角形といった形などの平面的…要素、一点から三点まである遠近法、二から四次元などの奥行き、光と色、人体や解剖学。構図に直接的に関係しない仏教美術に関する知識は、それをここに入れることが本としての構図として見本を示しているとのこと。続きを読む
投稿日:2020.01.05
y_doka
なるほど~、そういう見方をするのかー、という目からうろこがちらほら。やはり芸術とかスポーツとか、知識の有無で楽しめる幅がずいぶん違ってくるね。 ま、ただ最後の方の仏像の話は蛇足だったような。。。
投稿日:2018.08.08
kajyuka
思ってた「構図」ではなかった。 「構図」の概念みたいな事が書かれているのかな? 絵画を見る時の視点が増えました。 仏陀の話は興味深かったです。
投稿日:2015.06.13
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