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中西輝政 / PHP文庫 (9件のレビュー)
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shosho
もう少しいい題名を付けられなかったか? と思う。 題名から想像する中身よりも相当濃い内容。2008年に行われた京大での国際政治学の講義を本にしたものらしいが、国際政治学がどうあるべきかを語る本でもない…し、他国の考え方を紹介するだけのものでもない。歴史的にパックス・ブリタニカ、パックス・アメリカーナの時代が既に200年くらい続いている現在、各国、特に国連安全保障理事会常任理事国がどういう関係性を持ってどのように考え、何を目指そうとしているか、について文明、地域国家連合、国という単位で説明している。その単位の重要性がこれまでどう変わってきて、今後どうなっていくのか、についても触れ、日本は何でもアメリカに追従するのではなく、そういうことを独自に考えていかなければいけない、としている。長期的視点を失わずに物事を見て、何を目指していくか考える。そして実践・努力する。 自分も一人の日本人として、ノンポリではいられない。本を読んで考え、自分なりの意見を持っておきたいと思う。 この人の別の本も読んでみたいし、中で引用されていたサミュエル・ハンチントンの「文明の衝突」も読んでみたいと思った。続きを読む
投稿日:2024.03.01
みろ
最後の方で「日本は大国側の国」という記載がある。 たしかに過去の歴史では大国としての尊厳を持っていたような気がする。 でも今はなぜ「大国」でないといけないのかすらわからなくなっている。アメリカの指示に…従うことに何の不満も感じていない人も多いのでは? 他国に侵略されても生きていればいいって平気で言うよね? そもそも何故2位じゃダメなんですか? 何故第3グループじゃダメなんですか? もうみんなわからないんじゃない? 本当に悲しいけど。 でもやっぱり誇れる国であって欲しいよ。続きを読む
投稿日:2023.02.12
Kanako Minaki
意外だったのは、 戦争を憎み、軍縮を正義とする日本の反戦教育は、幼稚な精神論で危険だという批判と、 一国の超大国、二番手グループ、その他大勢の第三グループの3層構造になったとき、世界に安定が訪れる、と…いう点。 反戦教育がどういう背景で生まれたものなのか、今の時代に照らして、どういう議論が足りてないのかを考えないといけない。 第一次世界大戦は国家が国民を騙す戦争だった。 そこから、アナーキズムや社会主義、共産主義が出てくるわけだが、それも20世紀末に頓挫し、国際政治の秩序は崩壊し、次なる秩序が生み出される時代だが、その答えは明示されていない。 グローバリズムとナショナリズムは繰り返す。 グローバル化が終わりを見せたとき、どの国に属しているかが大事。環境、金融などの危機に財力を持って対処できるのが国家の強み。 国家や政府の批判ばかりではなく、国家とその要素である私たちに何ができるのか考えさせられる本。続きを読む
投稿日:2021.01.22
波瀬龍
【由来】 ・ 【期待したもの】 ・ ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。 【要約】 ・図書館を斬…るblog 【ノート】 ・続きを読む
投稿日:2018.10.28
ykikuchi
"近代の国際社会では、どんなことが起こってきたのかを、アングロサクソン的な思想体系から読み解く。 自分の中で、良い気付きとなったところをメモしておく。 「現実主義」とは、「自分はあえてそれを選ぶとい…う姿勢」であり、起きてしまった出来事を容認するものではない。 共産党宣言 国家と革命 ソンムの戦い 西洋の没落 構造革命 大東亜戦争肯定論 文明の衝突 国家の主権とは? パクス・ブリタニカ パクス・アメリカーナ 坂の上の雲 歴史の終わり"続きを読む
投稿日:2018.10.20
あるふれっと
中西輝政の筆体じゃないなと思ったら講義録だった。普段の中西輝政よりはるかに読みやすい。聴講生に向けてのメッセージが臨場感があり、読みながら気持ちが熱くなってくる。志もって国際社会を学ぶべき。
投稿日:2016.08.01
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