【感想】全国高校！ゆるキャラ部

このレビューはネタバレを含みます

よし、全力でひどい、ひど過ぎる！ｗ

ゆるキャラがアイドル並みの人気を得るようになった時代。自校のゆるキャラの全国デビューを賭け、ゆるキャラの頂点を目指し全国の高校の「ゆるキャラ部」が鎬を削っていた。
そんな中スーツアクターとしての素質を見出された主人公・野比内（のびない）かなは部の期待を背負い、着ぐるみを纏って全国の猛者達が待ち受けるゆるキャラ選手権へと挑むのだった―！

どんなに言葉を繕った所で、ごくごく常識人のかなが徹底的に可哀想な目に遭うドタバタギャグである事に変わりはないわけで。

作者さんの得意な芸風というか生き生きと無茶振りかます展開が本当に楽しい。
ツッコミ所しかない設定・展開をかな以外の皆が至極真面目に受け入れ、かなに迫ってきます。最終的に流されてしまうのですが、その都度的確でテンポのいいツッコミを入れるかなが健気（？）。
基本的に皆可愛い・美人なんだけど、皆性格が残念っていうのがまた魅力なんですね。

笑いの質としては、設定や前フリを緻密に重ねてオチの落差を笑う、というものではなく、ホントに不条理というかツッコミ所しかない展開を立て続けに（途切れなく）ぶっこみ笑いをとるスタイル。思わず「おいおいおい」と読んでる読者がツッコミ入れてしまうライブ感が楽しいです。

ていうか、本当にモゲネコがキモいんですよねぇ…デザインが的確すぎるｗ


そんなわけで非常にオススメな一冊なんですが…巻数がナンバリングされてない事だけがとても不安。
続き出てくれるよね…？

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