【感想】「超」MBA式 ロジカル問題解決

津田久資 / PHP研究所
(15件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
5
6
3
1
0

ブクログレビュー

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  • 海外おやじ

    海外おやじ

    このレビューはネタバレを含みます

    なぜ自分は仕事ができないのだろう、なぜいつもミスばかりするのだろう、なぜ嫁はいつも怒っているのだろう。

    答えの見えない「なぜ」に押しつぶされそうな日々が10年近く前にありました。

    ・・・
    40過ぎの転職直後のダメなオッサンを指導したのは、30代そこそこのデキメンメンターでしたが、その時「オヤジさん、ミーシーで考えてください」としょっちゅう注意されていました。

    でこれが、Mutually Exclusive and Collectively Exhaustiveのことで、よく「漏れなくダブりなく」と言われるものです。どうやらマッキンゼーかどこかのコンサルの手法とのことだそう。

    ・・・
    で、MECEって何に使うかというと、何かの可能性を総ざらいする際につかうことが多いと思います。例えばある製品が売れない理由、例えば海外進出先を決めるとき、など。

    こうしたときに、人は大体ひとっとびに決定しがちです。「プロモーションが圧倒的にすくない」「進出先はインドで決まり」とか。これが失敗のもと。

    でもそういう時に、売れない理由を樹形図で左から右へ「有り得る」理由・シナリオを書き連ねると、実はそこに発見があったりするものです。

    このようにして、漏れを論理的に防ぎ、盲目的な決断を防ぐもの、これがMECEではないでしょうか。

    ・・・
    かような問題解決は、練習すれば結構役に立ちそうです。間違った選択の可能性をかなり減じてくれそうです。

    ただ、しいて問題点を言えば、現場では使っている(練習している)余裕はないかなーと。私もそうですが、皆、特定のタスクをこなすのが日々の生活でありましょう。あるイシューを解決する、原因を分析するなんていうのはコンサルだったり、特定のプロジェクトに参加している人以外、あまりチャンスがないのでは。だから訓練する機会を確保するのがちょっと難しいかな、と。

    その点でいうと、この技術を具現化するフィクショナルストーリーは、読者に「なるほどこうやって使うのか」と実感させる好例になります。本書では電鉄会社の経営企画部的な部署での若者とデキメンマネージャーが取り上げられていました。ちょっとレア、ですよね。。。古いから仕方ないかなあ。

    ・・・
    ということでMECEの本でした。
    でも、実はMECEでAmazonで検索してもあんまり出てこないのです。その点ではこの津田氏の書籍ですが、数少ないMECEで引っかかった本です。内容的にも知っておいて損はないと思います。

    ひょっとしたら最近はもっと効率的な問題解決フレームワークがあるのでしょうか? あったら使ってみたいですねえ。「どうすれば私の老後の不安は和らぐのか」みたいな笑? ひとっとびに答えを出すならば「定年まで馬車馬のように働き金をためろ」ですかね。MECE出来ていませんね・・・。

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    投稿日:2023.12.06

  • オサム

    オサム

    印象に残ったところメモ。

    - 論理性を上げるためには文を短く書き、接続詞でつなげるようにする
    - プレゼンの→はなにを意味しているのかを明確にすべき

    投稿日:2023.07.09

  • maruhachi1001

    maruhachi1001

    「ロジカルに考えるとはどういうことか」をシンプルかつ明確に示している。単なるスキル本ではなく、ロジカルシンキングが必要となるマインドについても語っている。働く上での軸としていきたい本。
    最後のケーススタディも読み応えがある。

    私は気軽にスラスラとは読めず、最初は忍耐が必要だった。内容は素晴らしいが、読んだ内容がパッと頭に入ってこない文章であることが残念。もう少しわかりやすく読みやすい文章だったならば、どれだけ良かったことか。

    文章の読みづらさを差し引いても、今後も定期的に読み直して体得していきたい内容が詰まっている良作だった。
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    投稿日:2016.01.30

  • neros

    neros

    オリジナリティではなく、スピード⇒世の中にオリジナリティなんてそうそう無い
    大事なことは目的に適っており、具体的であることと解決までの筋道が明確であること(なんとなく、こういうときはこうするとうまくいく、みたいなやつはダメ)

    ◾心
    常にその時点で答えを持つこと。データがわからない、って思っても考えればだいたいのことはわかる。その上で調査をすることが大切。少なくとも「不確定の度合い」はわかるはず。
    結論思考はスピードに繋がる。
    「ハーバードの白い尾」

    ゼロベース思考。常識や経験に対して、WHYを繰り出す難しさ。
    ⇒非常識になれ、と同意
    ⇒チェックリストが役立つ

    ◾技
    フレームワークやMECEは漏れなく考えるためのチェックリストか判断基準を与えてくれるマニュアル。

    優れたアイディアは拡散⇄収束を繰り返すもの→チェックリストを用いて漏れなく考え、その上で閃くことが大事
    ⇒チェックリストで具体的なアイディアが閃く水準にまで細かく分類すればいい

    チェックリストを作れば自動的にアイディアが決まるわけではないので、必要以上に細かくすることは不要。
    ⇒やり過ぎちゃうことってある。そういうときは目的が曖昧。目的がしっかりしてれば、結論思考になることができる。

    課題、目標は定量化する。数字。
    出てきたアイディアは目的達成への寄与と実現可能性で優先順位をつけていく。

    積み上げと飛躍のバランス。個人ごとのセンス。なぜその判断をしたのか、という点を探る。
    論理を積み上げるところまでは、どこの会社でもできることで差異は生まれ得ない。その上にある判断、価値によって差が生まれる。他社ベンチマークをする意味は、基礎となる論理の考え方がおかしく無いかを見るという意味で価値がある。その理由や考え方を把握した上で、違う判断をすることは正しく、逆にこの価値基準が違うから違う判断になったというところまで確認しないと他社ベンチマークの意味がない。


    ◾体
    論理的思考力⇒文や言葉の論理的なつながりを意識すること
    ここの部品(言葉)を正確に作り、正確に組み上げる(文章として繋いでいく)


    戦略とは競合優位性に基づいた、継続的で整合性のある総合活動。競合優位性に基づいていないものはすぐに模倣されてしまい、消耗戦になる。
    ⇒戦略の裏にある競合優位性を意識する。

    マニュアルとはPPMみたいに、こういうときはこうしましょうというもの。


    オープンクエスチョンは顕在化したニーズしか拾えない。潜在ニーズには具体的な仮説をぶつけることが必要。


    シンキングタフネスは読み応え有
    続きを読む

    投稿日:2013.12.11

  • hacchan320

    hacchan320

    先輩から譲り受けた本の中にあったというだけのめぐりあわせで手にとる。

    ビジネスマンにとっては研修で行うであろうロジカルシンキングの手法について非常にわかりやすく書かれてある。

    MECEはいまでも日々の生活や研究の中で有用で用いる考え方である。
    また単にそれらを紹介するだけでなく、実践する場合における注意、フレームワークのためのフレームワークにならないようにするために考えるべきことなども盛り込まれており、非常に参考になった。
    続きを読む

    投稿日:2013.10.06

  • くりぼー

    くりぼー

    本当にロジカル。
    ただし、内容が難解で、読むのに苦労する。

    MECEがなぜ必要なのかを根本的に理解できる。

    ただ、残念なのは、単純にノウハウを羅列した本ではないからなのか、
    チェックリスト・MECEなどの本書内のメソッドを簡潔にまとめたページがなく、ふと、読み返したくなっても、それが難しいことである。続きを読む

    投稿日:2013.01.26

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