【感想】キノの旅XII the Beautiful World

時雨沢恵一, 黒星紅白 / 電撃文庫
(58件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
14
22
15
2
0

ブクログレビュー

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  • 司書KODOMOブックリスト(注:「司書になるため勉強中」のアカウントです)

    司書KODOMOブックリスト(注:「司書になるため勉強中」のアカウントです)

    注:残酷・暴力的な描写が(少ないが)あるので、学校図書として置くかどうかは慎重に(例:人間の頭部に銃弾が当たり、顎から上だけが吹っ飛ぶ、脳が飛び散る等)

    内容:
    「「ひとつの国に滞在するのは3日間」というルールで様々な国を訪れる旅人キノと、その相棒で言葉を話す二輪車のエルメス。キノたちが訪れる国は個性豊な人たちが暮らし、キノと様々な形で出会い、そして別れていく。」
    ベストセレクション、コミック・アニメもあり。

    第12巻:
    「あなたが泣いたり あなたが怒ったり あなたが憤ったり あなたが憎んだり あなたが叫んだり あなたが苦しんだり あなたが悲しんだり あなたが絶望したり あなたが決意したりすることは― あなたが正しいことの証明にはならない。」 -Everybody Has the Right to Make Mistakes.-
    発売日:2008年10月10日
    登場人物:キノとエルメス、シズと陸とティー、師匠と弟子

    もくじ
    ●プロローグ「幸せの中で・b」
    ●第一話「正義の国」(複数主人公)
    ●第二話「悪魔が来た国」
    ●第三話「求める国」(複数主人公)
    ●第四話「日時計の国」
    ●第五話「努力する国」(師匠のお話)
    ●第六話「続・寄付の話」
    ●第七話「手紙の話」(シズのお話)
    ●第八話「賭の話」
    ●第九話「徳を積む国」
    ●第十話「雲の前で」(フォトのお話)
    ●エピローグ「幸せの中で・a」
    ●あとがき
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    投稿日:2023.04.10

  • dora

    dora

    2022.11.3 読了


    相変わらず面白かった!

    オチが読めた話、オチがゾッとした話
    面白かったでーす

    投稿日:2022.12.03

  • すいそ°

    すいそ°

    明るい国、暗い国、面白い国、重苦しい国や、その道中を、キノ(や、その他旅人)が旅する短編集。

    話によっては、心が痛んだり、深く考えさせるものもありました。しかし、倫理的だったり、哲学的な気味の悪さみたいなのをうまく表現できていて、話に引き込まれました。

    例え方が下手かもしれませんが、話によっては道徳の教科書のようなものもありました。


    あとそういえば、あとがきが珍しく真面目(?)でした


    ちなみに僕は「徳を積む国」が一番お気に入りです。
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    投稿日:2020.03.20

  • キじばと。。

    キじばと。。

    個人的には、本作は倫理学や政治哲学の問題集ではないので、ちょっと気の利いた寓話としてたのしめればよいというスタンスで読んでいるのですが、じっさいには多少ストレスを感じてしまうことがあります。そんななかで、第二話「悪魔が来た国」は、それこそ各地の民話にも見られるような定番の物語ですが、このシリーズらしいテイストにしあげられていて、好感をいだきました。

    なお、カバー裏には「寄付の国」があります。
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    投稿日:2019.01.02

  • たかえ。

    たかえ。

    初版と表紙が変わったのだろうか?

    『あなたが泣いたり
    あなたが怒ったり
    あなたが憤ったり
    あなたが憎んだり
    あなたが叫んだり
    あなたが苦しんだり
    あなたが悲しんだり
    あなたが絶望したり
    あなたが決意したりすることは-

    あなたが正しいことの証明にはならない。』

    この言葉に気づかされる。今の自分の姿。



    「山賊達の話」-師匠たちの活躍が手に取るようにわかる。
    「求める国」-どれだけの皮肉だろう。
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    投稿日:2017.10.28

  • reinou

    reinou

    このレビューはネタバレを含みます

     なんか切れ味が鈍くなってきた感じ?。

     「日時計の国」「賭の話」「手紙の話」は途中でオチが見え興醒め。

     「求める国」も絶対的平和主義者批判にしては底が浅い。公開処刑という中世的扱いで見せるのなら、証拠なく残虐的死刑といった冤罪の扱いにして、強権発動は何の解決にもならない愚と口先だけの人間の小狡さの両面への皮肉を滲ませるといった程度の工夫はして欲しい。というより思想的淵源をちゃんと調べてないだろうという印象。

     「努力の国」も同様にリサーチ不足。

     「寄付の国」については、倫理的に「悪」とされるのは詐欺を働く者だ。詐欺をされた者は、能力はともかく倫理的には責められるいわれはない。詐欺という行為は刑事罰が科されるが、詐欺をされた者は被害者として保護される。この当然の社会的評価を認識していたらもう少し違う書き様があったはず。全く認識○○○のは○○○○〇足か、物の〇〇〇○○〇減か。

    PS.
     「求める国」。ここでは時代を越えて類似の絶対的平和主義者が現れるとなっているが、これを嘲笑う人や眉を顰める人が強権で弾圧してもなくなるものではなく、実はかような平和志向の発想は人間の感情の根源にあることの寓話?、てな訳は無いか。

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    投稿日:2017.09.17

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