【感想】マーブル模様のロマンス

神奈木智, 北沢きょう / B-PRINCE文庫
(1件のレビュー)

総合評価:

平均 5.0
1
0
0
0
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • K

    K

    このレビューはネタバレを含みます

    ▼あらすじ
    窮地を救ってくれた優しい人・沢城陸矢にお礼を言いに行った夕貴。
    しかし、陸矢は夕貴のことなど知らないそぶりで、乱暴に追い払われてしまう。
    別人のような振る舞いに混乱する夕貴の前に、後日再び陸矢が現れ、自分の秘書になれ、と言う。
    強引さに圧倒されつつ、陸矢と陸矢の仕事に興味を持ち始めていた夕貴は、その申し出を受けるのだが…。
    実は陸矢には「ある事情」があって!? 振り回されっぱなし年の差ロマンスv

    ***

    雰囲気が重くなくて読みやすい、ライトなBLを楽しみたいと思っていた私にはまさにうってつけの作品でした!
    受けと攻め、両方の視点で物語が進んで行き、テンポが良いからサラッと読めるんだけど、十分萌えられるし面白かったです。
    何より北沢きょう先生のイラストが良かった…!
    挿絵も多いですし、カラーもモノクロも美しくて大満足です!!

    両想いになるのが終盤という事もあり、エロシーンは最後の方にちょこっとある程度なんですが、それでも物足りないと思わなかったのはそこに行き着くまでの過程をしっかりと楽しめたから。
    加えて何か派手な事が起こる訳でも、盛り上がるようなシーンがある訳でもなく、王道だな、と感じる部分もあるんですが、ところどころで萌えたり驚かされたりするポイントがあるので途中で焦れてイライラしたり飽きたりする事もなく、スムーズにラストまで読み進める事が出来ました。

    とりあえず、作品を読んで一番予想外だと思ったのは、夕貴(受)が思いのほか強気でしっかりしたタイプだったこと。
    いかにも気弱系の顔をしているくせに、自分の意見は年上だろうが他人だろうがズバズバ言ってのけるので陸矢(攻)とも出逢って早々衝突するし、二人が言い合う姿は何だか子供っぽくて微笑ましかったです(笑)

    陸矢も陸矢で凄く不器用で言葉足らずで意地っ張りなんだけど、ところどころで「可愛い人だな」と思えるような瞬間があったりして、凄く好感が持てるキャラでした。
    受けに意地悪するつもりで色々企んでいたのに、思いのほか相手が良い子で戸惑うどころかどんどん惹かれていく様子には思わずにんまりしました(笑)

    あとは脇役の存在もそれぞれ個性があって良かったなぁ〜…。
    御門が陸矢に片想いしながらずっと当て馬役を演じてくれいたのだと思うとちょっぴり切ないですが、そんな彼の下でだめんずな空矢が働き出してくれた事、最後の方で成長の兆しを見せてくれたのは嬉しかったです。
    それと正直、轢き逃げの犯人=翠川なんじゃないかと疑ってた為、結局、どちらも捕まらずに終わってしまったのには少々不完全燃焼ですが、それでも終わりよければ全て良しという事で…!(笑)

    シンプルなBLを楽しみたい方にお勧めの作品です♬

    レビューの続きを読む

    投稿日:2015.06.02

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。