【感想】寺山修司青春歌集

寺山修司 / 角川文庫
(11件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
6
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4
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ブクログレビュー

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  • こはく

    こはく

    寺山修司の詩集の中では個人的に一番好き。
    好きなところが沢山あるので付箋がいっぱいです。
    詩が好きな方はぜひ読んで、音読すると倍楽しめます。


    以下一部抜粋⤵
    滅びつつ
    秋の地平に照る雲よ
    涙は愛の
    ためのみにあり

    がとても好きです。
    続きを読む

    投稿日:2024.01.27

  • 下山はじむ

    下山はじむ

    大工町寺町米町仏町 老母買ふ町あらずやつばめよ
    新しき仏壇を買いに行きしまま 行方不明の弟と鳥
    見るために両目をふかく裂かむとす 剃刀の刃に地平をうつし
    ほどかれて少女の髪に結ばれし 葬儀の花の花ことばかな

    など、40年後も暗記しているものありがあります。
    映画「田園に死す」、老後の我が脳裏にこびり付きおり。です。
    寺山の「家出のすすめ」と共に、親離れする時期に読んだ本です。
    続きを読む

    投稿日:2021.09.14

  • 白パラガス

    白パラガス

    「列車にて遠く見ている向日葵は少年のふる帽子のごとし」

    季節はもう冬だというのに,どうしようもなく夏を思い出す。

    普段は歌集なんて読まないので,よく分からないものが多かった。
    それでも読んだ瞬間,頭の中に広がる世界がどれも鮮やかで美しかった。

    「海を知らぬ少女の前に麦藁帽のわれは両手をひろげていたり」

    これらの詩が高校生の頃の作品だというのが信じられない。
    でもその一方で,高校生だったからこそ生まれた作品だというのにも納得がいく。

    「わが夏をあこがれのみが駈け去れり麦藁帽子被りて眠る」

    あぁ,夏が恋しい。
    続きを読む

    投稿日:2017.11.24

  • кёнтa

    кёнтa

    このレビューはネタバレを含みます

    字余りが多いのが個人的に気になった。

    死ぬならば真夏の波止場あおむけにわが血怒濤となりゆく空に

    歌ひとつ覚えるたびに星ひとつ熟れて灯れるわが空をもつ

    見えぬ海かたみの記憶浸しゆく夜は抱かれていて遥かなり

    古着屋の古着のなかに失踪しさよなら三角また来て四角

    大いなる襷にわれは質問す空のもつとも青からむ場所

    レビューの続きを読む

    投稿日:2014.05.12

  • 1103103

    1103103

    読み直すたびに、その時の自分に響く作品が変わる。
    自分のバイブル的な本。



    草にねて恋うとき空をながれゆく夏美と麦藁帽子と影と

    マッチ擦るつかの間海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや

    ふるさとの訛りなくせし友といてモカ珈琲のかくまで苦し続きを読む

    投稿日:2013.12.31

  • つほん

    つほん

    歌は映像だと初めて意識した作品

    一遍一遍に目を通す度に、様々な映像が頭の中に浮かんでは動き出す。初めての体験でした。

    寺山修司が、ようやくあぶりだした、日本の暗き田舎像についても、共感まではいかないまでも、理解できるような気がします。続きを読む

    投稿日:2011.11.15

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