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山中恒, 庭 / 角川つばさ文庫 (8件のレビュー)
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sunny
このレビューはネタバレを含みます
1976年の作品らしい内容。学生運動で捕まったり、学校で立たされたりしている。母親もここまでヒドイ人いるかな?と思うくらい徹底してヒドイ。山中恒らしいとんでもない内容でおもしろいけれど、今の子が読んでどう思うのか気になった。
投稿日:2023.05.06
雪洞
表紙は今どきの絵柄ですが40年以上前の作品です。 これは…母親の立場で読むと辛いです… こんなに嫌われないように気をつけないと…
投稿日:2023.04.03
司書KODOMOブックリスト(注:「司書になるため勉強中」のアカウントです)
「毎日毎日怒られてばっかり。勉強大キライな秀一はすっかり人生がイヤになっていた。「こんな家出てってやる!」いきおいで停車中のトラックの荷台に飛びのった秀一だったが、なんとそのトラックが山の中でひきにげ…をおこした!?目撃したのがバレたらヤバい。秀一は必死で夜の山道を走り、見知らぬ村へにげこんだのだが…!?初めての超田舎生活、財宝のウワサに恋の予感も。一生分の「まさか」がおこる、究極の夏休み。」 40年以上前にかかれた物語。 主人公は小6 「6年生の秀一は、家での途中で逃げ込んだ、いなかの村でひと夏を過ごします。それは自分自身の生き方を考える経験となりました。」続きを読む
投稿日:2023.03.13
taiaka45
1969年に刊行され、その後出版社が変わりながらも版を重ねている名作。 婿養子に入り母親の尻に敷かれっぱなしの父親。 兄弟4人は全員優等生なのにただ1人出来が悪いと秀一(ひでかず)をいつも叱り、抑圧す…る母親。 学校での秀一の素行をとことん調べあげ母親に密告する妹のマユミ。 母親に押さえつけられ、妹に見張られて、自分のやりたいことがすべて否定され、奪われている様子に胸が苦しくなります。 自分だけが勉強ができない、他の兄弟のようになれないことにもがき苦しみ、ある日、抑圧に耐えらえなくなった秀一は家出を決行します。 その途中、ひき逃げを目撃したり、転がり込んだ山中の家が武田信玄の隠された財宝に関係する家で、住人のおじいさんと少女は何か事情をもっていそう。 色んな冒険や事件が待ち構えています。 学校と家という狭い世界で暮らしていた少年がおじいさんと少女に出会うことで新たな世界が見え、影響され、少年の心の中が少しずつ変化し、整理されていきます。 一見、母親の敷いたレールを素直に走っているかのように思えた兄や姉も、きちんと自分の考え、主張を心の中で持っていたことも秀一は知ることができました。 子どもだって親の庇護は必要ではあるけれど、親の所有物ではなく、いつまでも思い通りにはならない、ひとりの人間、一個人なのだ、ということを最後には教えてくれます。 大人である自分も胸が苦しくなったりハラハラさせられたのです。 子どもが読んだら…子どもの心にも激しい化学反応が起こるでしょうか。続きを読む
投稿日:2022.06.06
kyoko
おススメ本に表示されたので読んでみた児童書。 45年も前に書かれたお話。今とは時代背景が違い、小学生が廊下に立たされる等サザエさんやドラえもんの世界とも重なるが、今の小学生でも面白く読めるのではないかと思う。 この話に出てくる母親は、今の時代で言うところの毒親で、普段小説を読むときに母親が出てくれば少しは共感する部分もある物だけれど、この話の母親には嫌悪感しか抱かなかった。 最後の方まで問題は山積みのようだったが、最後はスッキリと解決し、読後感は良かった。
投稿日:2022.04.23
hibiehon
ダメな子のレッテルをはられ成り行きで家を飛び出した小学6年生の男の子。ついたところはおじいさんと女の子の住む田舎の家。夏休みの1ヶ月そこで過ごしながら彼は自分を省みる。家を離れてわかること、ひとりにな…ってわかること。母親の言動がひどくて母親である私も全く母親目線にはならず子ども目線で読む。子どもに対して怖いくらいひどい大人。大切なものを守るために親とだって闘わないといけない時がある。自分が自分として生きるために。これはおもしろかった。子どもたちにもどんどんすすめたい。続きを読む
投稿日:2021.12.30
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