【感想】価値観再生道場 原発と祈り

内田樹, 名越康文, 橋口いくよ / ダ・ヴィンチブックス
(11件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • lstdrudru

    lstdrudru

    「祈り」というキーワードは、これからの日本の行く末において重要な意味を持つかどうか。経済的合理性を再優先にした結果、「速い・安い・ウマい」一辺倒な世の中になっているが、それに対するカウンターとして儀礼・祈祷が強い意味を持ち始める。それはすなわち、人々が古来から所有していたであろう霊性や身体性の再獲得を意味する。

    理屈や目に見える現実性だけで生き延びれるほど、世の中は単純じゃないのだろう。少し立ち止まって考えてみたい。
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    投稿日:2013.09.05

  • ximei126

    ximei126

    このレビューはネタバレを含みます

    40年間働き続けた原発に感謝を、祈りを。
    そして鎮魂の儀式を。

    どういう心持ちでいたら、暗く重いものに足を引っ張られずに済むのか。
    明るくさばさばして充実した方向へ向かえるのか。
    それがわかる一冊だと思います。

    「辺境ラジオ」で語られたことと重複してはいますが、
    何度聞いても何度読んでも、いいものはいい。

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    投稿日:2012.08.09

  • chihaya

    chihaya

    後半の「ショッカー化する人々」のくだりは秀逸だ。
    ヒーロー物を見る時の視点が大きく変わった。
    http://big-river.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-aa51.html続きを読む

    投稿日:2012.07.27

  • 皐月

    皐月

    私も東日本大震災で人生観が変わってしまった一人ですが……
    何だか人間のイヤな部分ばかり目についてしまってショックだったんですよ〜。

    原発反対派の話を聞くにつけ、『原発建てないと間に合わない様な世の中にしたのは誰なの!?』って思っていたんです。

    しかし、『原発と祈り』のくだりを読んで、自分の持っていた違和感が薄れてきました。祈りの気持ちを持つという視点はいいですね。
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    投稿日:2012.07.17

  • mason7

    mason7

    内田樹氏と名越康文氏の対談は相変わらずおもしろい。

    脱線し、予想を裏切るような展開になりながらも心に「すっ」と響く言葉の数々。

    僕らは散々原発の恩恵を受けたきたのに、ダメになったとたん排他的になるのはいかがなものだろうか。人類のエゴをその身いっぱいに背負った原発に対して、「祈り」を捧げたという橋口いくよ氏の行動を皆もっと見習うべきだ。続きを読む

    投稿日:2012.04.29

  • myjmnbr

    myjmnbr

    (以下引用)
    (内田)もうここまできちゃったわけだから、賛成反対じゃなくって、この状況をどう生き延びていくかっていう話に切り替えなくてはいけない。原発造って、それが事故を起こして放射性物質が拡散した以上は、我々が進むべき道は放射能と共に生き、かつ、このタフな環境に適応できるような身体組成に変えていくのが一番前向きだし、一番生物としての本性にかなっているわけだよ。(P.93)


    名越:自分の知っている範囲の中だけでコミュニケーションをとろうとする。自分の知らないものについてはもうほとんど無意識的にどんどんスルーしていく。
    内田:それって、とかげが横でドンと銃声が鳴っても、とかげの世界には銃声を意味する危機が存在しないので反応しないっての同じで。(P.116)
    続きを読む

    投稿日:2012.04.04

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