【感想】沙の園に唄って

手島史詞, 井戸端海二 / 富士見ファンタジア文庫
(1件のレビュー)

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ブクログレビュー

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  • ゆや

    ゆや

    何故、「砂の園に謳って」ではないのか……素朴な疑問。内容的に訳が分からなくても、呪文の一部をタイトルにした方が良かったのでは……個人的な感想。 ジャフルグラマトン  ひとひら 『 二十九鳴る真名  が 一片           うた いざな            我は謳い誘い、其は舞い踊る。』という呪文が、なかなか綺麗で、その言葉に惹かれて読んでみた。呪文を使った戦闘シーンもわりと読みごたえがあって感覚的に馴染めるようなものでした。欠点はなくもないのだけれど良い点が欠点を多い隠しているようで個人的にはあまり気にならなかった。わりと……こういうのは八犬伝の変形パターンの一種だと思うのですがある特定の文字を継ぐ特定の魔法を使う魔法使いのような人々が二十九人いて……というような感じ。お話的には、わりとよくある普通の話のような気がするのですが一番最初のパンドラの引用以外はあまりいろいろと気にしないで読んでしまった。パンドラの箱の引用は気になる人は気になるかも。と、最初に褒めておいて、後で多少ネタばれありの駄目出し(笑)あえて言うなら。恋愛要素はいるのだろうか……ということか……以前にも書いたのですけど決して私は恋愛要素が入っている話は嫌いではなくむしろ好きなほうなのですけど何か非常に……空気も何もなく、突然「愛してる」という言葉がでてくるのでものすごく途方に暮れます。愛という言葉は難しい。稚拙な恋愛の場合特に、「好き」はともかく「愛してる」はキツイ。あともう一つは主人公は女の子で、何人か男キャラがいるんですけどうまく行かない方の男キャラの方が、キャラとして立ってるんですよねくっつく方は、ちょっと存在感が薄い。読んでる方としては、「あっちの方がいいのに!」と思ってしまう。そこが惜しい。せめてそこがもう少しよければ、もう少し恋愛部分も楽しめたのに。とはいえ、世界観の構成の仕方や魔法概念の構築みたいなものについては、何かきらめくものがあるように感じました。いろんな意味で、あまり邪気のない話で好感が持てるかな。いろいろとけなしておいてなんですが普通にノーマルカップリングの恋愛もののあるファンタジーが好きな女の子……向けのような気がします。富士見だけど。続きを読む

    投稿日:2007.12.16

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