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佐伯まお, 櫻井しゅしゅしゅ / 花丸文庫 (1件のレビュー)
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彩波(いろは)
このレビューはネタバレを含みます
唯一の肉親である母親が「愛に生きます」と突然、家出をし、残された蓮は自活の道を探らなければならなくなった。 そんな蓮は、高校にも入学をお断りされ、コンビニのバイトに精を出していたが、ちょうどクビになったところ。 そのため、新たなバイトを探そうと試みたが、妄想癖のある蓮の妄想は膨らむばかり…… 住み込みメイドとして、ご主人様にエッチなお仕置きをされたい! と、思って選んだのは、男3人が暮らす、何やらアヤしげなお屋敷での住み込みメイド。 持ち前のちょっとずれてはいるもののポジティブな明るさと家事の腕で、さっそく皆に気に入られるが…… という話。 なんというか……本に書いてあるよりも、蓮が酷くて、どうしたらいいのか困るレベル……。 まぁ、蓮の母親は「愛に生きます」と今更書いても蓮がびっくりしないくらいに、常に愛に生きている人だったみたいで、蓮自身も自分の父親を知らない、という話なので、まぁ、仕方がないとして。 蓮は、お屋敷にメイドとして働きに来てからというものの、エッチなお仕置きをご主人様にされたい! と一目惚れした家の持ち主である城戸公輔相手に妄想する日々…… そんな時にアンドロイド……という名の勧奨したり欲望の対象にしたりするための人形作家である公輔に「モデルになってくれ」と頼まれた蓮は…… という感じで物語が進んでいき。 結局、その最中に蓮が欲情しちゃって、そのままなし崩しでえっち……とう状況だったんですが……。 そこまで辿り着く前に一切、公輔側に蓮を気に入ってる的な描写がなくて、個人的には唐突な印象が拭えなくて。 くっついた後も、ちょっとMが入っちゃってる蓮に合わせて、公輔はやっちゃうし…… なんというか……公輔の自由意志は……? とちょっと考えてしまう。 いやもちろん、くっついた後はかなり甘やかしてるし、恋人として取るべき行動……は全部取ってて。 むしろ取りすぎてて、ちょっと公輔が本当は蓮をどう思っていたのかがわからなくて不完全燃焼のままぐるぐる。 今までいつかなかったメイドには、せめて絶対に自分の創作部屋には入らせなかったとか、会話もしてなかった……というような描写がもうちょっとあったらもう少し素直に落ちてきたかなー……と思わない事もないんですが。 個人的にはそういう恋だとか愛に至るまでの気持ちの動きが読みたくてBLを読んでるので、その肝心なところが飛ばされてる印象で、物足りなかったです。 えっちの分量とかは申し分無いんですが……
投稿日:2011.10.16
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