【感想】ビール職人、美味いビールを語る

山田一巳, 古瀬和谷 / 光文社新書
(10件のレビュー)

総合評価:

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  • mitakatengu

    mitakatengu

    ブログに掲載しました。
    http://boketen.seesaa.net/article/406281072.html
    「一番搾り」の産みの親、エライ! 敬意と感謝あるのみ。
    「『真の幸福』ということになれば、冷えたビールが一、二本ほしい」というのは、南伸坊の名言だ。
    呆け天もこの名言の同意者です。冷えたビ―ルであれば銘柄はなんでもいいのだが、選べる時には迷わずキリン「一番搾り」を選ぶ。さわやかでコクがある、カジュアルで上品、二本目までアキがこない…。ほれぼれするほど美味い。
    この「一番搾り」の産みの親が山田一巳師。当時の開発プロジェクトの現場責任者、職人の統領。エライ!
    キリン横浜工場の最下層労働者としてビール職人のキャリアをスタート。長じて技術開発部の現場製造責任者だが身分は平(ひら)。キリンを定年退職したあとは「萌木の村・八ヶ岳ブルーワリー」の醸造長としてビール職人を続けている。
    山田師のつくる八ヶ岳地ビール「TOUCH DOWN(タッチダウン)」は全国酒類コンクール・ビール部門三冠達成など、大きな評価をうけているという。http://www.yatsugatake-beer.com/
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    投稿日:2014.09.30

  • moja0221

    moja0221

    基本的にはキリン視点だけど、日本ビール業界のシェア競争の歴史や、ビールの製法についての基本的な知識がよくまとめられている。ビールを語りたい人の入門用に。

    投稿日:2014.09.11

  • だい

    だい

    ビール職人は、一番搾りの醸造に携わった人。
    アサヒスーパードライが全盛時、他社でもドライビールを造ると、大本のアサヒの売上げが伸びてしまうという時代。その時にキリンが巻き返しに造ったビールである。販売記録を塗り替えていったようだ。そのもとになったアサヒも市場では、ビールといえばキリンラガーだった時代から。サッポロ、サントリーの生ビールが徐々にシェアを伸ばしていく中、低迷していたアサヒから、画期的なビールが発売されて、売上げを逆転させたビールである。日本のビール職人の技はすごい。改めて感心したし、匠の技にこれからも期待したい。
    巻末のビール用語は、ショートな解説で分かりやすい。ラガー、ピルスナー/アルト、デュンケル。季節で飲み分け。


    respect びあしん慶次郎
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    投稿日:2013.07.19

  • びあしん慶次郎

    びあしん慶次郎

    ビールについて知りたくて読書。

    ビールを飲み始めたのは1996年頃から、美味いなと感じられるようになったのは、2000年を越えたくらいだっと思う。

    そもそもキリンが強かった時代の記憶がない。記憶しているのは、すでにスーパードライのアサヒがシェアトップで、そして、氣がつくと発泡酒などの時代となり、ビールの消費低迷期を迎えていた。

    そんな日本のビール業界の歴史そのものといえる山田一巳氏を通して、キリンやビールにて知ることができる。

    生と非生、瓶や缶といわゆる生ビールの違いは勉強となる。

    こんな職人気質あふれる人、ものづくりのプロを大切にし、もっともっと活躍してくれる社会なら、日本経済は再び活氣を取り戻すような氣がする。さて、実際はどうなのであろうか。

    ビアテイスターの資格に興味持つ。

    読書時間:約1時間
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    投稿日:2013.02.08

  • knot

    knot

    元キリンビールの技術開発に勤めていた人の本。2002年。キリンビールに入社してからの経歴や、当時の社会背景とビール会社との関係をコメントしつつ、美味しいビールの作り方などを解説している。著者がばりばりと仕事をしていたのは、ビールは作れば売れる、という時代。とりわけ、キリンのラガービールは当時を象徴するビールであり、飲み屋でも酒屋でもビールといえばキリンラガーが当然のように出てきた。曰く、「偉大すぎた」ラガー。90年代にはアサヒビールがスーパードライを世に送り出し、各社がドライ戦争という名の争いを展開していく。90年代は、ビールはドライ、といったフレーズがぴたりとくる。キリンの社内ではラガーではなく、ドライでもないビールを開発しようと模索しており、その中から生まれたのが「一番搾り」。一番麦汁だけでビールを造るという発想は昔からあったらしいが、実際に製品に結びつけるのは相当な困難を要したようだ。
    今は八ヶ岳のブルワリーで好きなビールを作る生活をしている著者、キリン社員をはじめとして多くのファンを作っている。ぜひともそこのビールを飲んでみたくなる。
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    投稿日:2010.05.02

  • mai7953

    mai7953

    ビール職人がどのような情熱を持ってビールと対峙してきたか、がすごく伝わる本。
    「開発者」というよりはまさに「職人」な、元キリンビールの山田さんが、机上論ではなく、実際にビールと対話しながら、いかに美味しいビールを作ろうと年月をかけてきたか、に感銘を受けます。続きを読む

    投稿日:2010.01.13

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