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田原総一朗, 西研 / 幻冬舎単行本 (3件のレビュー)
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Yoshi_Oka
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ジャーナリスト/田原総一朗氏と哲学者/西研氏の対談形式で歴史的哲学者の概念と、それらの主張に対する田原氏の疑問について、西氏の解釈を紹介するスタイル。 そもそも「希哲学」に由来する「哲学」という訳が分かりづらく、フィレン(愛)+ソフィア(知)の知を愛するという、語源の方がイメージしやすい、という点は納得できた。 哲学とは普遍性と原理性。哲学とは、対話をしながら、「何が大切か」(知・本質)を考えることである。 「どこが足場になるのか?」と考えざるを得なくなった人が哲学に入っていく。 以下の①・②の各哲学者の主張について、わかりやすく解説しているが、より理解するためにはそれぞれの哲学書を学ぶ必要がある。 ①ギリシャ哲学:ソクラテス、プラトン、アリストテレス ②近代の哲学:デカルト、カント、ヘーゲル、ニーチェ ③現象学:フッサール、ハイデガー ④現代哲学:ウィトゲンシュタイン、ソシュール、ラカン、フーコー、デリダ
投稿日:2020.06.30
コペコ
ようやく読めた!ソクラテスからプラトン、デカルト、カント、ヘーゲル、ニーチェと有名どころを時代を追って紹介。こむずかしくてだめだった哲学だけど、現代になぞらえつつ西研さんが解説してくれる。鼻息荒くてあ…つくるしいけど質問するどい田原総一朗と西研のおだやかーな語り口による対談形式で、ところどころウケつつ、少しだけ身近に読めた。 ソクラテスプラトンあたりは遠い昔話…でもないけれど、やっぱりヘーゲル、ニーチェあたりの近代哲学くらいが今の働き方生き方に近づいて考えられていて身近。 自由になることで生きる意味を喪う、他人から承認されたくてする仕事⇔この仕事にどんな意味があるかという理性の到達点としての仕事(ヘーゲル)、 認められないこと、恵まれないないことなどによって、その人が本来持ってるエネルギーが恨みつらみの形にねじまがること=ルサンチマン(ニーチェ) お仕事をする上でも、この仕事はなんのためにしている?ということを言語化するプレ哲が勧められていて、わりと頭では考えているけど言語化が苦手な自分には背中押してもらえたと感じた。続きを読む
投稿日:2017.06.04
tomonobumasuda
♪はー、デッカンショーオ、デッカンショ♪という訳で、デカルト、カントにショーペンハウアーはいいんだけど、カントの生きた時代にはフランス革命が横たわっていた等、額に入ったお飾りの哲学を解放し、時代が如何…にそれ(哲学)を必要とし醸成されたのかがしっかり理解できる一冊。 まさにソクラテス的アプローチで切り込むソーイチロウをがっぷり四つで受けて立つ哲学者・西先生のストロングスタイルが堪らない。 ルネッサンス期のプラトンとフィチーノを知って、なぜ海外での学位表示が「Ph.D.」なのか、よく理解できました。続きを読む
投稿日:2014.05.11
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