【感想】目に見えない資本主義―貨幣を超えた新たな経済の誕生

田坂広志 / 東洋経済新報社
(25件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • trentakun

    trentakun

    今、世の中にあるモヤモヤとした雰囲気を
    うまくまとめあげているように感じた。
    日本経営は、自信をもってよいように感じた。
    現在の資本主義を知る上で、知っておいたほうが良い
    側面がつづられていた。


    〜以下、◇○本より抜粋、●・コメント〜

    ◇「弁証法」ドイツ観念哲学論者のゲルク・ヘーゲル

    ○第一の法則:螺旋階段の法則
    「世界は、あたかも螺旋階段を登るように発展する」

    ○第二の法則:対立物の相互浸透の法則
    「対立し、競い合うもの同士は、互いに似てくる」

    ○第三の法則:否定の否定による発展の法則
    「振り子は、極点で、必ず逆方向に振り戻す」
    ●なるほど!
    まわりで起きていることと同じ!
    これは、頭の隅にいれておくと、世の中の流れを予想
    するときの参考になるかも!(投資?!)


    ◇マルクス「労働疎外論」
    本来、人間にとって喜びであったはずの「労働」が
    貨幣経済の誕生によって「商品化」され、その喜び
    が失われていった。


    ◇CSR
    残念なことに、CSRの動きそのものが
    グローバル資本主義が標榜する市場原理や
    競争原理の議論によって歪曲される傾向が
    生まれている。


    ◇社会企業家
    ある意味で「ボランタリー経済」が「マネタリー経済」
    を取り入れていく動きにほかならない。


    ◇GNH(Gross National Happiness)
    アジアの小国ブータン
    http://tinyurl.com/y974jqs
    で提唱された、「国民総幸福度」。
    2009年ダボス会議においても
    「GDPからGNHへ」というセッションが人気を集めていた
    ●日本は?!


    ◇働く
    ○日本では、「働く」(はたらく)とは、
    「傍」(はた)を「楽」(らく)にすることの意味
    働くとは、だれかを楽にすること
    ○英語の「labor」という言葉には、「苦役」という意味
    が含まれているが、日本語の「働く」には、「苦役」
    という意味は含まれていない
    ●滅私の精神


    ◇日本の企業文化
    ○日本企業において、社員に対して「責任」や「義務」という
    言葉を使うよりも『使命』があった。
    ○日本の企業観は、すでに遥か以前から「社会貢献」と
    「利益追求」を統合した「社会企業」のビジョンを先取り
    したものであった。
    ●それぞれ個々人が生まれ持って持っている使命
    自分でなければできないことは!
    続きを読む

    投稿日:2019.05.04

  • たか

    たか

    難しくて読了に2ヶ月かかりましたが、現代を読み解くのに参考になった。「利益追求」と「社会貢献」がそもそも融合されていた日本型経営から離れている現状を整理出来た。

    投稿日:2019.01.07

  • bellmika

    bellmika

    田坂さんの本が好きなことがきっかけで手に取った本著では、世を取り巻く様々な情勢のパラダイムシフトについて述べている。目に見えない知識や想いといった資本を重視する経済は、正に理想の姿である。特に、震災後はこうした目に見えない資本の大事さを、日本人は痛感したのではないか。
    惜しむらくは、世界経済がトランプ氏の台頭や英国のEU離脱などで、逆行の兆しが強いこと。これも、螺旋的発展による揺り戻しか。これらのプロセスを眺めつつ、更に目に見えない資本主義が成熟することを願う。
    続きを読む

    投稿日:2017.01.10

  • gcterakoya

    gcterakoya

    【阿南】田坂さんの未来予見、人間観が随所に盛り込まれた、大切な人に読んでほしい1冊です。
    「橋のデザイン」を考えるな。「河の渡り方」を考えよ。に最も感銘を受けました。
    主客一体、操作主義からの脱却、まさに私たちの目指す姿が描かれている。と感じました。続きを読む

    投稿日:2016.03.28

  • komoda

    komoda

    貨幣を超えた新たな経済の誕生/
    Invisible Capitalism ―
    http://www.toyokeizai.net/shop/books/detail/BI/756c8f95ae54243bb5ff62f585611e3d/ ,
    http://www.hiroshitasaka.jp/ ,
    http://www.sophiabank.co.jp/
    続きを読む

    投稿日:2013.09.01

  • まちゅい

    まちゅい

    正直言って、内容的にはかなりおもしろかった。論理的な構成であり、具体例も豊富で説得力があるのが多い。
    しかし、氏の著作全般に言えることだが、論理というものにとらわれすぎてしまって、同じ言葉を多用しすぎてしまって少し気持ち悪い感じが読了後に残るのが残念なところ。謝辞も使いまわしで呆れたので☆4つにしました。続きを読む

    投稿日:2012.05.19

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